2019年08月13日
本来はタスマニア島やメルボルン・シドニーなど、遠く離れたオーストラリア南海岸に分布しているミナミオオセグロカモメ。若い個体がこの1ヶ月ほどケアンズの海岸で観察されている。直線距離でも少なくとも1500km程度は本来の分布域から外れた、一種の珍鳥だと言える。
ただミナミオオセグロカモメがはるばるケアンズに飛来するのは初めてではなく、私自身は2005年に見て以来14年ぶりになる。このドアップはその時
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2019年07月31日
キバラモズヒタキはアサートン高原の熱帯雨林の普通種ながら、この辺でもっとも鮮やかな一種だと思う。良く鳴く種でもあるが、なぜか鳴いているのはまだ黄色くない若いオスである事が多く大人のオスが近くにいた時の嬉しさは格別だ。
若いオスはよくムシクイやモズツグミ、ヒタキなどとの混群に参加しているが、大人のオスになると単独でいる事が多い。
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2019年07月29日
アサートン高原の山間部には留鳥としてハイイロオウギヒタキの亜種keastiが分布していて「ハイイロ」という名前からはずれる黒い姿をしている。
一方で全国に広く分布する亜種alisteriは灰色であり、これは冬鳥としてケアンズ周辺にやって来る。そのため冬場にはこの二系統のハイイロオウギヒタキがアサートン高原の山間部には存在することになる。
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2019年07月27日
ヒクイドリは近年みんなこぞって海の方へ探しに行くようになったけど「ヒクイドリ以外にほぼ何も野鳥は期待できない」ポイントに長時間のドライブを強いられる。もっと探鳥地の中心で見られればいいのに…というあなた、実はマランダ界隈でもヒクイドリは見る事ができる。それはちょっといい宿に泊まることでも可能になるし、幸運な人はこうしてすれ違うかもしれない↓
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2019年07月23日
シマコキンはジョンストンベンドには真夏以外はかなりの数で押し寄せる。写真が撮りやすい様に色々考えて設置したり植物を背景に育てたりしている。シマコキンが少なくなる真夏はそこら中に原っぱが生い茂るので分散しているのだと思う。時々このシマコキンの群れを狙ってアカハラオオタカやアカエリツミ、そして意外なところではナンヨウオウチュウが襲いかかったりする。シマコキンたちもまさかナンヨウオウチュウが襲ってくると
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2019年07月21日
AAK Nature Watchのジョンストンベンドはまだ改装工事中ですが、おそらく今年中に素泊まりの簡素な山荘として利用可能になります。一年半あまりで約140種類の野鳥を記録しカモノハシもキノボリカンガルーも姿を見せるその高いポテンシャルで、野生動物や野鳥観察旅行の最高の拠点となるはずです。人口や旅行者の爆発的な増加を背景にこの15-20年でオーストラリアの郊外の宿の価格は2倍に高騰しました。私
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2019年07月15日
ケアンズ周辺に広がる熱帯雨林には12種類の固有の野鳥がいる。その中の二つであるキスジミツスイとメグロヤブムシクイはどちらも標高の高いエリアに暮らしていて、AAK Nature Watchの所有するジョンストンベンドではキスジミツスイなら冬にやってくる。
こちらがキスジミツスイ。
一方でメグロヤブムシクイ(別名アサートンヤブムシクイとも)は今の所記録されていないが、標高的にはギリギリであり可能性
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2019年07月13日
コウロコフウチョウは本来背中は黒いけど、一部の狭い地域ではなんとピンクパープルになる。しかし誰も何も言わないのはなぜだろう?
一瞬の光の偶然ではなく、この地域では皆ピンクパープルになる。7羽のオスを同時に見たこともある。
日本の野鳥旅行会社であるワイバードでは10年以上前から毎年9月にコウロコフウチョウの求愛を含むツアーを募集していて、今年も催行が決まっています。まだ何席かあるみたいですよ。→
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2019年07月08日
オーストラリアには二種類のツルが暮らしていて、私の住むアサートン高原マランダ村付近には冬から春にかけて飛来する渡り鳥だ。まだその数は少ないが一応シーズン初ということでビデオを撮りに近所に出かけてきた。
シーズン最盛期はもっと感動的です↓
こういう「毎日何時何分ごろにこっちの方角から飛んでくるからね」的なガイドはアサートン高原在住ガイドに敵うものはいない。
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