2020年07月15日
ケアンズ周辺固有の野鳥であるキスジミツスイは秋の間は留守だったが、冬になって我がジョンストンベンドに戻ってきた。他の多くのミツスイとともにヤマモガシの花やアンブレラツリーの花、ブラシの木の花を行ったり来たりしている。
鳴き声はとても目立つものの、ゴチャゴチャ茂った場所の地面を生活の場にしているためあまり全身が見えることが多くないムナグロシラヒゲドリ。一方で大胆な性質も隠し持っており、一度あいてい
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2020年07月13日
夕方、裏の物置の方で「バーン」と何かがぶつかる音がして、なんだろうと思っていたら鳥だった。窓ガラスに反射する景色などを誤認して、時々野鳥はガラスに激突する。しかしあなたは誰だ?
このすごく痩せていてシャープな野鳥はしばらくの間なんだかわからなかった。見下ろす機会などそもそもない熱帯雨林の野鳥だし。ガラスに激突した野鳥は多くの場合脳震盪でしばらくの間フラフラしている。回収して新聞紙などを引いた靴箱
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2020年07月03日
ケアンズで最も多様な場所に生息している野鳥の一つがこのツチスドリ。芝生から農地、街中から水辺などその活躍の場は実に広い(写真は自宅ジョンストンベンドにて)。ところでこのツチスドリは超普通種ながら分類上はややこしいポジションにいる。まず、外見からなんの仲間にみえるだろうか?ヒタキ?ムクドリ?カラス?
実はツチスドリはフライキャッチャーの仲間とされている。同じ仲間としては日本ならキビタキとかオオルリ
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2020年06月29日
前編からの続き。今回の調査は私が責任者である鳥班の他に植物班、爬虫類班、そして最恐の「虫班」に分かれていると書いた通り。このお化け屋敷みたいなのは闇夜の森に虫班が設置したライトトラップ。
ブラックライトに蛾などが集まり、それを収集する。彼らからすれば基本的なことをやっているに過ぎないのだと思うけど、市民権のなさで言えば虫班の異様さが際立つ。こんなことして楽しいんだろうなぁキモいわぁ
鳥班はさら
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2020年06月27日
私が毎年何十日も費やしている野鳥調査の多くはボランティアで、ガソリン代など経費支給とかがあるものはありがたい。だって私はリタイヤ層ではなく仕事を休んで来ているので。ただ稀にまともな報酬を頂ける調査業務が舞い込むこともある。
今回はティナルー湖畔(自宅ジョンストンベンドからたったの30分)にあるボーイスカウト組織が所有する土地の三日間の生物調査において、鳥部門を任せたいというものだった。英語がネイ
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2020年06月25日
綺麗な小鳥であることが多いミツスイの仲間において、このケープヨークハゲミツスイをはじめとするハゲミツスイ4種はそのハゲワシのような、サイチョウのような外見で異彩を放っている。
そんな外見でも彼らもミツスイであることには変わりはなく、庭のヤマモガシに蜜が出ているとこうしてやってくる。
ここに来る前にどこかで花を突いてきたようで、クチバシについている黄色い粉は何かの花粉と思われる。
あどけな
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2020年06月21日
ハバシニワシドリといえばケアンズ周辺固有の野鳥15種類の一つで、標高の高い熱帯雨林で暮らしている。私の自宅ジョンストンベンドではこうして時折見かける野鳥ながら、先日凄いシーンを見てしまった。
ハバシニワシドリが悪名たかき外来種のワルナスビ*を食べている!!ワルナスビをばら撒いているのはオナガバトだけだと思っていたが、他の野鳥が食べているのを初めて見た。ハバシニワシドリ、お前もか。
となるとワル
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2020年06月19日
たくさんいたのはキンカチョウだけではない。普段一桁前半くらいの数しかいないキバシキンセイチョウも20羽くらいいたし、カノコスズメも50羽くらいいた。そしてあちこちで営巣している。
キンセイチョウも普段のジョージタウン地方よりも多く、フィンチ類に関しては当たり年となっている。どこかにサクラスズメも来ているかもしれない。
ね、こういうメジャーなポイントには水鳥はほとんどいないのが今年の傾向。人間も
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2020年06月17日
不安定にジョージタウン地方に飛来するセキセイインコやオカメインコの状況確認のため、毎年ゴールデンウィークの頃に行っている偵察旅行がコロナでできなかったので1ヶ月遅れで行ってきた。ただ仮にそこに大群がいたとしても、誰も日本からはまだオーストラリアに来られないんだけどね。
まず今年はキンカチョウがいっぱいいるのに驚いた。キンカチョウもセキセイやオカメインコほどの機動力はないものの、内陸部を彷徨って暮
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2020年06月11日
5月28日、ミミジロカササギヒタキ成鳥が自宅ジョンストンベンドに2度目の飛来。ケアンズ周辺ではとても珍しい野鳥。
こちらがほぼ一年前となる2019年6月に自宅ジョンストンベンドに出現したミミジロカササギヒタキの若鳥。2度とも同じ時期というのは関連性がありそうだ。私は彼らのゲゲゲっというブッポウソウのような声を把握しているのだけど、野鳥の声音源として流通しているミミジロカササギヒタキの口笛のような
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