パース周辺の固有の野鳥であるシロハラヒタキ。
ウスアオオーストラリアムシクイは水気のある林が好き。
オジロクロオウムはこれまで探さなくてもどこかで自然に何十羽の群れを見ていたけど今年は数が少なかった。数が少ないとあまり鳴かないわけで、写真を撮って拡大してみないとオジロクロオウムかニシオジロクロオウムか確実に判断できない。環境などである程度検討はつくけど。
ニシテンジクバタンはオーストラリア南西部に二つの個体群に分かれて局地的に分布する大型の白オウムで、土地柄大半が牧場などであり柵のため近くで観察できないことが多かった。今年は良いところにいた。この南部の個体群は生息数1000羽程度とされる希少な亜種。
パースの春はやたらにカッコウ類を見る。ウチワヒメカッコウがニシマミジロヤブムシクイを仮親にして育っていた。ムナグロオーストラリアムシクイに托卵したマミジロテリカッコウもいたし、ハジロオーストラリアムシクイに育てられたようなマミジロテリカッコウもいた。
キョウジョスズメは独特の模様で存在感がある。なんの鳥もいない、という大空振りしたポイントに翌日勇敢にももう一度戻ってみるという直感があたり、見事にこうしてみられた。
オーストラリア人はケアンズ周辺の、オーストラリア離れした熱帯雨林を美しいというが私は食傷気味であり、オーストラリア南部に広がるこうした背の高い硬葉樹林をため息をついて眺める。世界のあちこちで全く意味のわからない戦争が続く中、オーストラリアはなんと平和で豊かなところだろうとこの旅を通じて何度も思わされた。アメリカ本土よりも大きな国を、たった二千数百万人が使用しているだけであとは鳥や動物や樹木だ。こんなラッキーなことはない。全く逆の価値観を持っていて東京とかが最高、という人もいるがその場合はもう時間の無駄なのでお互い関わらないに尽きる。
チャガシラハチマキミツスイは不当に評価が低い鳥だと思う。あまり誰にも似ておらず、大変可愛い。
オーストラリアムシクイ類5種類の最後、アオムネオーストラリアムシクイを撮影してミッション完了。
あとフクロアリクイも昨年のような衝撃的な出会いではなかったが道端で見られた(お客様撮影)。私はカメラを持っていなかったので。
あとは次回動画編を公開して完了。パース・オーストラリアムシクイ撮影の旅は2024年は11月8日から16日にかけて行います。