太田祐 おおた・ゆう オーストラリアにおいてただ一人の日本人専門野鳥ガイド。オーストラリアの野鳥観察に関し日本における草分け的存在で、最大の情報発信者である。多くのTV番組や書籍制作に関与し、オーストラリア内陸の辺境地域のイントロデューサー(紹介者)としても知られる。株式会社ワイバード(日本唯一のバードウォッチング専門の旅行会社)講師。アジア人初の700Club(オーストラリア産鳥類リストが700種類以上ある人の名誉クラブ)に所属。Birdlife AUSTRALIA(オーストラリア野鳥の会)会員で、オーストラリア野鳥の会が長年行なっているセスジムシクイ類調査の調査リーダーや運営委員を務める。豪永住権やバスツアー事業ライセンス、インバウンドオペレーターライセンス、国立公園や自然保護区の営利使用認可、救急処置資格、衛星携帯電話なども保有。国内有数の探鳥エリアであるアサートン高原にある4000坪の土地【ジョンストンベンド】で野鳥や動物を見つつ暮らしている。本人の写真はいずれもHP更新時期だった2008年頃。
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» オーストラリア野生動物探訪旅行の記録 » クリスマス島探鳥記 その3
クリスマス島はオーストラリア領内で唯一野鳥扱いのブンチョウが見られる可能性がある島である。というか、他にそんなところがあるのだろうか?アオエリヤケイ同様、1800年代に東南アジアから持ち込まれたと考えられるブンチョウ達は長きにわたってクリスマス島で自立しており、人間の関与を離れて久しい野鳥として取り扱われる。これで一種増える。 ところがブンチョウの島にも危機が訪れた。1970年代にイエスズメが自然移入。オーストラリア本土でも勢力を広げているイエスズメはクリスマス島でもそれまでブンチョウが占めていた生態系において、小さいくせにブンチョウを圧倒。この10年ほどで激減してしまっている。例えば2016年の時は二箇所で合計30数羽が記録されていたが、2017年は一箇所で10羽程度を発見するのが精一杯だった。このペースなら2018年には絶滅してもおかしくない。 1800年代から続いて来たオーストラリアにおけるブンチョウはここで途絶えてしまうのか。 今回一週間いて発見できた最大のブンチョウ集団はこの9羽。 なおイエスズメじゃなくてただのスズメも昔からいる。オーストラリアではただのスズメもメルボルンのバードウォッチャー以外には珍しい野鳥で、昔苦労して見つけた思い出がある。 クリスマスミカドバトも撮り直し。 ヤシガニ。クリスマス島はアカガニの大移動で世界的に有名だが、いまはその季節ではない。アカガニ自体はまた次の更新の時にでも。 アカガニやアオガニやヤシガニが暮らすクリスマス島の森林内部。 クリスマス島の海岸線は切り立っているだけではなく、石灰岩が波しぶきで侵食された結果のおどろおどろしい形状をしていて人間を寄せ付けない。何年か前、難民達が乗った木造船がシケの日に上陸を試みてこの刃物の嵐のような海岸で切り裂かれ、かといって危険過ぎてレスキューもできないという衝撃的なテレビ中継が記憶に刻まれているオーストラリア人は多い。そんな悲惨な国に生まれなかったことを感謝したい。 事前情報のあったズグロミゾゴイを求めて山間部をウロウロ。現役のオーストラリア野鳥ガイドが3人、オーストラリア800種オーバーが3人、700種オーバーが数人もいて、大量の情報を持って三台の四駆に分乗している我々一行の目や耳から逃れられる鳥は少ない。ズグロミゾゴイゲット。 イエイイエイ!一種追加! クリスマス島のアカハラオオタカはついこの間までは別の種類としてカウントすることができたが、最近アカハラオオタカの亜種に格下げになったため一種増えなくなった。まあ未来の一種ということで。 結構外見が違う(顔)し、生態もまるで異なるので現在の潮流から行けば時間の問題でまた別種でしょう。
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