ケアンズにもある。というより、マングローブの起源はこのクィーンズランド州北部といわれており、世界のマングローブ種のうち三分の一から四分の一がこの界隈に分布している。高名なフロリダのエバーグレイズ国立公園には三種があるだけになる。
メルボルン育ちでアメリカの研究所で働いていた友人は、このケアンズのマングローブの素晴らしさを伝えるべくケアンズ郊外に移住、20年以上前「マングローブ野郎 冒険社」を立ち上げた(直訳)。名前は完全にギャグだが、彼は40本以上の論文が受理されている本当の科学者である。その一方で「マングローブ野郎 冒険社」を放置して最近一ヶ月も行方不明、音信不通になるあたりは、本当に根っからのギャグ人間なのかもしれないと思うようになった。あの時は「サイクロンの時に流されたかも?」「クロコダイルに襲われたかも?」と本気で心配した。
学名 |
: Bruguiera gymnorhiza |
英名(豪名) |
: Large-fruited Orange-Mangrove, Large-leaved Mangrove |
この赤い花のような物は花ではなく、その内側に黄色い小さい花が格納されている。ケアンズのマングローブの中では比較的陸地側、淡水の割合が高いエリアに多い。日本とオーストラリアの、数少ない共通植物の一つ。