ケアンズ市中心部から車かバスで15分ほど、ロープウェイ【スカイレール】のスミスフィールド駅の脇に装甲車・火砲博物館ができたのは10年以上前のことだ。旅行業関係者といってもかなり異端かつケアンズ市民でもない私はこれまで訪問する機会がなかったけど、先日通訳として訪問する機会がありそして驚いた。

展示されている装甲車や戦車、火砲などの量は想像をはるかに超える量で、こんな施設世界でも見たことも聞いたこともない。

ウクライナ戦争のニュースで報道されるビンテージ戦車や自走砲なども何十台もあって、今現在世界の彼方でこんなものが山野を走って人間や建物に向かって殺意を持って砲弾を放っているなんてとんでもない話だと感じられるリアルな体験だと思う。

広過ぎて終わりが見えない規模。遅ればせながらこの陸上兵器博物館はケアンズの最大級の資産だと思う。なんでシドニーやキャンベラじゃなくてケアンズにこんなのがあるの?

この巨大な建物と無数の兵器の購入費用とメンテナンスを考えると、一日100−200人の来園者程度で成り立つわけがないというのが一介の経営者の目線。レストランでも大道芸でもツアーガイドでも、音楽でも、良いと思ったものにお金を落とさないとそれは無くなっていく。