マートル・ラストはUredo rangeliiという菌糸類への感染なので正確には「病」ではないが、ここではマートル・ラスト病と伝染病的に書いた方が一般の人々にはイメージしやすいと思うので敢えてそうした。
マートル・ラスト南米原産でオーストラリアへの侵入経路は不明ながら急速に蔓延し、とくに園芸産業で今もっとも警戒されているものの1つ。基本的には隔離、消毒しかない。
クィーンズランド州政府の特設ページが詳しいのでリンクしておく。
そもそも学術的に初めてマートル・ラスト自身が記載されたのも2006年と新しく、オーストラリアへの初の侵入確認は2010年。わずか3年でニューサウスウェールズ州を皮切りにクィーンズランド州、ビクトリア州に広がってしまった。育苗所などではかなり気を使っている。