結構前のことになるけど、HANZABの一部をついに購入。HANZABとは ”Handbook of Australian, New Zealand and Antarctic Birds” の頭文字をとった通称で、ハンザブと発音される。
南半球のオーストラリア/ニュージーランド/南極エリアの野鳥に関してここに書かれていないことはまだ鳥類学で判明していないこと、というほどの圧倒的な信頼を寄せられている世界的な大作。
中身はご覧の通り、ひたすら科学である。綺麗なイラストも面白い小話もなく小さな字とデータが続く。全6冊で30万円くらい、それよりもその25kgはあるであろう重量や巨大さから「あなたは本当にオーストラリアの野鳥が好きなのか?本当に興味があるのか?」という踏み絵的な存在になっている百科事典だ。
自宅に本を増やしていくことに喜びを感じる人ならともかく、私のように荷物を極限まで減らすことに熱心で「所持品はスーツケース1.5個分に全て収納できること、ただし本は当面例外」というミニマリストにとってはHANZABの所有は相当な覚悟を要求する。まさにもう戻れない一線である。しかしオカメインコやセキセイインコの項を開いただけでこの百科事典の凄さがわかる。
なお本達は時間のあるときに徐々に裁断してスキャナーで読み込んでいる最中なので、いずれは全所持品がスーツケースに入りきる日も来る予定。オーストラリアの賃貸物件は家具付が基本なので、そう無理もない。