『野生のセキセイインコに会いたい』というお問合せは定期的に頂きます。一番現実的なのはマウントアイザへの二泊三日ツアーにご参加いただくことで、過去15回の遠征で私は外したことはありません。それがちょっと予算的に難しい場合、年によってはジョージタウン一泊二日ツアーでも見られる事がありますが、そんないい年は数年おきといった感じです。
インコ・オウムスペシャル2泊3日(マウントアイザ方面)
ジョージタウン方面1泊2日バードウォッチング
先日そんなお問合せをいただいている際に私がふと『マウントアイザやエアーズロックまで行かない限り今年の状況では難しい』と書いた途端『エアーズロックにいるんですね。ではエアーズロックに自分たちで行ってきます』と音信が途絶えた人がいます。専門家からタダで情報だけ貰って立ち去るマナーに関してはまた別の機会に述べと思いますが、ご想像の通り結局セキセイインコに会うことができず帰ってこられたようです。そして今またセキセイインコ情報を私にお尋ねになっています。
例えになりますが、肋骨を骨折してそれをネットで検索して自分で直そうとする人っているんでしょうか?うまくいかない可能性全開で時間もお金も余計に失うことになります。大きな怪我をしたら病院に行くのと同じで難攻不落、野生のセキセイインコに会うには専門家のサービスをご利用下さい。その方が費用も結果的に大幅に少なくて済みます。まあ敢えて多額の旅行費用を繰り返し使い、散々苦労するのも楽しみの大きな部分だという場合は仕方ありません。
←この図はオーストラリア政府が出している統計で、地図上の灰色の部分は人口がゼロの部分です。オーストラリアはロシアの半分くらいの広さがあり日本国が20個以上収納できる広さですが環境が過酷すぎて人は住んでいません。セキセイインコは放浪性が極めて強く、この大いなる空白にいつ頃どこに出現するか全く規則性がなく、出現しても2−3日で消滅しうる、1日に何百キロも飛んでいってしまうような小さく保護色の相手をご自分で砂漠の中で探しますか?
どうやって?
そもそも野鳥観察や砂漠に挑む十分な装備と経験はお持ちですか?