シダムシクイはケアンズ周辺の標高のある熱帯雨林にのみ分布する地域固有種で、オーストラリア人をはじめ欧米人ならこれを見ずしてケアンズを離れるなどありえないという存在になる。一転して日本の野鳥ファンというのは世界的に見ても特殊で、私のキャリアの中でシダムシクイを見たいとリクエストされたことは一度もないし、シダムシクイが出ても「え!!」とかの反応ではなく「何ムシクイ?まあいいよそんなの」といった極端な温度差がある。
私がしているバードウオッチングツアー各コースの一つに「ケアンズ周辺の固有種を二泊三日で全部見よう」というコースがある。欧米市場ならこれしか申し込みが来ないだろ?と言われるが、日本人の場合最後にこのコースやったのいつだろう?くらいに人気がない。まあ、私はどちらでも構わない。複数のドアが開けてあり、それを選ぶのは私ではない。
基本的に地表や倒木の上を歩いているけど、この時のように1-2m程度までなら上がっていくこともある。シダムシクイの鳴き声は特殊であり、一回頭にしみ込めば声で先に見つけることが多い種類。
学名 |
: Oreoscopus gutturalis |
英名 |
: Fern Wren |