『南極圏の(オーストラリア領世界遺産の島)マッコーリー島での外来ウサギとネズミに対する駆除作戦の第一段階が完了しました。昨年の駆除活動が不運な天候で中止されただけにことさらこれは良いニュースです。マッコーリー島はオーストラリア野鳥の会により、12種の海鳥に取っての重要生息地に指定されています。島はそれらの鳥やその他多くの南氷洋の海鳥に取って重要なサンクチュアリですが、島のアホウドリやミズナギドリはネズミ類による補食やウサギの深刻な放牧圧で危機に面しています。先日の駆除作戦の成功はこの12800ヘクタールの島に取って大きな業績です』
『前号にてマッコーリー島でのウサギやネズミ(どちらもこの貴重な環境には非常に迷惑な)駆除への努力が明らかになり、そして速やかに進行しています。島の環境破壊を招いている両種〜ネズミ達は海鳥の卵やヒナを獲物にし、一方でウサギは島のユニークな植生を急速に破壊〜をターゲットに毒餌が用いられています。
毒餌作戦は完了し今では極わずかのウサギが生存しているだけとなりネズミに至っては全く生存が確認されていません。更に次の段階として12匹の特殊に訓練されたイヌを用いて、なお生存する最後の一群のウサギを嗅ぎ付けそれらは人道的に処分されます。
窮地に立たされていた孤島からようやく届いた良いニュースです』
【以上オーストラリア野鳥の会会報7月号と8月号から抜粋のうえ和訳】
オーストラリアもニュージーランドも、イヌの特殊部隊を使いこなすのが上手い。絶滅に瀕した飛べない鳥カカポだけを残らず殺さずに集めてきたカカポ犬チームとか、どうやって訓練するんだろう?更に技術は向上して、「絶滅危惧種を護衛する犬」とかは出来ないだろうか。護衛される側にストレスを与えないように、常に一定の距離を保ちつつ、でも常に物陰から監視してピンチの時に登場するとか。