先月末のケアンズ周辺は、というかオーストラリアのバードウォッチング界/ナチュラリスト界はこの鳥の出現によりお祭り状態にあった。
シラボシリュウキュウガモ。
1995年のクリスマスに初めてオーストラリア国内で確認されて以降、着実に繁殖を重ねてケープヨークの一部に定着し図鑑にも記載されるようになった。しかしそうはいってもケープヨークなのでおいそれと探しにいける場所ではなく、またケープヨークのバードウォッチングのメインエリアからも遠く離れているので相当な狂った人でない限りシラボシリュウキュウガモはまだ見ぬ一種だった。
それがケアンズ郊外の住宅街に13羽もいる、となった。
学名 |
Dendrocygna guttata |
英名 |
Spotted Whistling Duck |
フェスティバルケアンズなど地元の探鳥会のイベントには協力しないのに、珍鳥情報にはいつも一番乗りさ!、みたいな人達に会う事が最近どんどん苦痛になってきているのでシラボシリュウキュウガモを見に行く予定は実は無かったのだが。この日トリニティ湾対岸での開発に関するアセスメントについて友人Bと話し合う予定だった。Bも「興味が無い。全く」とまで言っていたがBの友人BSがわざわざシドニーから日帰りでシラボシリュウキュウガモを見る為だけに駆けつけるから現地へ連れて行ってと言われやむなく予定変更してB、私、BSの三人で出向いた次第。
小さな庭の池(道路から見える)。こんなところに、周辺住民によれば少なくとも一年前からシラボシリュウキュウガモ達が住み着いており、ひょっとしたら二年くらい前から居たかもしれないというから驚きだ。
そういえば何年か前、私が第一発見者となったワライカモメも釣り桟橋で釣り人から小魚を貰っていたような状態であり、少なくとも何週間かは気づかれずそこにいたのかもしれない。その後新聞のトップ記事になるほどになったけど。