アイアンレンジ特集5回目はスター、ヤシオウム。ヤシオウムは繁殖時に手作りのスティックで樹洞周辺をぽこぽこ叩いてメスに披露する奇妙な求愛行動がある。
ただし、先日放送されたNHK BS プレミアムの番組「ワイルドライフ」でも”「動画としては世界初、ヤシオウムの道具を使用する求愛の撮影に成功」と書かれている通りそうそう目にする機会があるものではない。
しかしこの時はスティックを持ったヤシオウムが、別の鳥を見ていた私たちの頭上に飛んでくるという幸運に恵まれたのだ。
ということで偶然発見&遭遇したヤシオウムが営巣(しようとしている)樹洞。
何発かスティックでこの樹洞の周囲を叩いた後、彼はスティックを引き裂いて繊維状にし樹洞の床に敷き詰めていた。その間メスのヤシオウムは20mほど離れた木の上からずっと見物していた。
スティックで木を叩く行動は「産卵を促すものだ」とか「単に樹洞の強度を測っているだけだ」とか諸説があり定まった見解の無いヤシオウムの謎の行動の1つだ。スティックは(いい音が出るまで?)何度も試作を重ねる事から、何らかの重要な意味がある事は間違いない。
これの習性によりヤシオウムはニューギニアのカレドニアガラスなどと共に「道具を使用する鳥」の一員として見なされている。
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