このコマチスズメの水場でランチを食べることにし、しばらく座っているとどんどん近づいてきて水を飲んで行った。なお、オーストラリア人調査員にとってランチとは「クラッカーにアボカドを乗せて食べること」または「クラッカーにチーズとベジマイトを乗せて食べること」「クラッカーにツナ缶を乗せて食べること」を意味することがこの6年間多くの観察で確認されており、お湯を沸かしたり何かを焼いたりするようなつもりでいるとおいていかれる。なお私は動くと大量の水を消費するタイプで、暑い時は牛乳にシリアルなどの冷たくて水気のあるものでないと食べる気がしない。
水がないオーストラリアのアウトバックにおいて、水場に先に着いて待ち伏せして集まってくる野鳥を近距離で入れ食い状態で撮影しまくるのを「ウォーターホール・バーディング」という。経験したことがある人はにやけるだろうが、水がないという相手の弱みにつけ込んだ(?)この探鳥はそれはそれは楽で楽しいものだ。名所としてはダーウィンやカカドゥ一帯やアリススプリングス。
実はコロナがなければ8月ごろに「ウォーターホール・バーディング」を売りにした撮影向きのツアーをワイバードで出しているところだった。一帯それができるのはいつになることやら。
なぜか羽を少し下げているので肝心な部分が見えないが多分オス。カルカドンセスジムシクイ。
同一個体。簡単に書いているけど、カルカドンだってアップできるレベルの写真を撮るのは多くの人にとってそんなに簡単なことではないんですよ。
そして難しい方のセスジムシクイであるムナジロセスジムシクイ。
この二枚は今回の調査中のベストショットです。
キャンプを設営しているとやや離れたところか「キエっ」という鳴き声。真昼間だが、今の声はオーストラリアズクヨタカである。探しに行ってみると
なんかいる!!
シマリスにしか見えん。めっちゃ可愛いんですけど。。
70m先でたった一声発しただけ。それも昼間に。それをすぐにオーストラリアズクヨタカと認識し所用2分で見つけ出すのがプロです。セルフツアーでオーストラリアに探鳥に来る人はこういうのを全てとりこぼし、半分の収穫で帰国していると言っても言い過ぎではないです。苦労し、多数取りこぼすことも大事なんだというならそれ以上否定する気はないけど、得意げなのはやはり気になる。