Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ケープヨーク深南部 難民体験1

アオジタトカゲ
今回は急に衝動に駆られてケープヨーク深南部へ。一応ケアンズだってヨーク半島(ケープヨーク)にある事になる。が、普通は先端周辺の事を指して使われており、少なくても道路が未舗装になるレイクランド以北だろう。今回はその辺り。つまりレイクランドやラウラ、ハンリバーあたりへ連休を利用して一泊二日の生き物探しに行って来た。


(と書くつもりだったけど結末はタイトルの通り)

←これは私が飛びかかる3秒前のアオジタトカゲ。この手の生き物はこういうカットを載せておかないとまた前みたいに「これが野生の個体とは思えません」とか言ってくる人がいるからね。(思い出しても腹が立つ!)

さて、そろそろ雨期だし何がおこってもおかしくない地域なので事前に情報収集。RACQの道路情報→問題なし。気象庁のレーダー情報→問題なし。注意報警報→なし。現地ガソリンスタンドへ電話して状況確認→問題なし。うん、大丈夫そう。もし雨が降って来たらすぐ南へ引き返しましょう、と出発。レイクランドまでは4時間程度、快調に抜け更に二時間かけラウラの村の手前までやって来て停車。そこには、川幅50m水深25cmくらいの橋の無いラウラ川を車で渡る所。
というか、ここでは川の浅瀬が道路でありラウラ村の人は毎日のようにここを車で渡っている。対向車もやって来た。私も一回歩いて渡ってみて川底の堅さや深さを確認、Go!やすやすと超えて更に北上。

エミューとか。

ケアンズ周辺では見られないアカマユホウセキドリ

ハイガシラヒメカッコウ

なぜかタカサゴクロサギ

白目をむいて絶叫するアオバネワライカワセミx2
薄曇りだけど暑い暑い。でも心配していた雨で無くて良かった。ところが給油の為ハンリバーロードハウスへ立ち寄ったら営業日なのに、営業時間内なのに

「休みます。いつか戻ってきます、多分ね…」

と張り紙が。いや、ふざけて訳してないですよ、本当にそう書いてあった。『…』の部分も書いてあった。

計算が狂った。ケープヨークはオーストラリアの中でも大自然が残る特殊な地域で、次のガソリンスタンドまで62km。その間は誰もいない原野。もしラウラまで戻れば76km。次のロードハウスとそのキャビンが営業している事は電話で確認したので前進。

今日の宿。コンテナ荷物になった気分を楽しめる。私はいっこうに構わないけど日本の人には抵抗があるだろうな。超閑散期らしく、20コンテナくらいあるのに他には誰も泊っていない。7月に来た時は溢れるばかりいた車や人もないので、今の時期食事も提供できないという。えー今日の晩ご飯はロードハウスでTボーンステーキという明確なイメージがあったのに。電話した際に教えてくれれば良かったのに。ガソリンが入れられただけでも良しとしようか。でなかったらもう立ち往生だ。

念の為に用意して来たキャンプ用具と食材で自炊。今回はキャンプをしに来たつもりは全然なかったのだが。(続く)

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