Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

シドニー旅行記7 涙雨(完)

不気味な宿で眠りについた昨夜。何時間くらい経っただろう、とても息苦くはっと目を覚ました。やだなやだな、こういう時に時計を見たら午前2時ちょうどとかに違いないから見ないでおこう。というか体が動かない気がする。うーんうーんやっているうちに何とか再び眠りについた。ちなみに、私が夜に目を覚ますなんて事はほとんど記憶にない。震度5の地震があったらしいときも、観測史上最強のサイクロンが通過して行ったときも何も知らずに寝てた。通常横になって5秒以内に眠りに落ち、寝ていろ、と言われれば夕方五時までなんてなんのその、何度か目は覚ますだろうけど24時間だって寝ていられるのだ。名古屋駅で電車を降りるはずが寝過ごして東京まで行った事もあるぞ。そんな私を何かはっきりと起こしたのだ。Chiemomoさんに至っては、毒殺されかけしかも死にきれないという夢を見て目を覚ましたのが午前三時ちょうど、夢の中でも起きてからも地獄の苦しみだったと言う。こえー。体に変な紋章とか出てないよね?窓にはめられている鉄格子が突き破られているのは発狂した人が昔飛び出して行ったんだろう。


朝6時にやってくるバスを捕まえるので5時頃に起床。相変わらず隣室ではテレビの音ががんがん鳴っている…。いくらなんでもそんなはずは…。
メルボルン発シドニー行きのバスはほぼ満員。5時間程ひたすら読書して過ごす。シドニーへ近づくにつれて天気がどんどん悪くなり、とうとう降り出した。シドニー駅で荷物を預け、Chiemomoさんはシドニーでショッピングへ。私は、ニオイガモが池にいるかもしれないという緑地に最後のバードウォッチングへ。彼といても少しも気を使わなくてもいいからいい。


コクチョウはケアンズ周辺でもいるけど、いつも広大な湖の沖に浮かんでいるからアップの写真が無かった所だ。シドニーなどオーストラリア南部ではアヒルのような存在で人の手から餌をもらったりしている光景を良く見る。


小雨に濡れた蓮池で、セイケイが綺麗だった。
オーストラリアメジロガモも近い。
しかしニオイガモが池にいると聞いたのだけど…この緑地には池が13個あるんですけど。それに一つ一つが大きい!まぁいたらラッキーくらいでいいや。雨も止まないし。


愛鳥家(飼育系の)憧れのアカビタイムジオウムもうずくまって冷たい雨に耐える。そして、この後悲劇が起こった。
あれっ?シャッターが切れない?あれっレンズが勝手に駆動してる?液晶が表示されない…買ったばかりのカメラD300が壊れた!まだ一週間しか使ってないのに!2年以上も迷ってようやく買ったのに!
誰でも思うように、まずは電池を抜いて電源を入れ直してみようと思ってバッテリーボックスを開いたら中から水がたらーっと出てきた。この浸水…終わった。最悪だ!D300は防滴だろうに。撮るときだけささっとバックパックから取り出して、撮り終えたらその都度仕舞っていたのに。バックパックは撥水加工されたもので、内部はドライだったとは言わないけど書類とかも大丈夫で、防滴使用ではない入門機D50も無事。「D300より安いけど後から発売されたD90の方が画質はいいよ」とChiemomoさんに何度も薦められながら「D90は防滴でないからダメだ!」と言い続け、実際それこそがD300を選んだ理由だったのだけどあっさり陥落。長い間メインカメラだったD50では、この程度の雨なら肩にかけっぱなしで歩き回ってもなんら問題なかったんだけどどうなっているんだ!?よほど当たりどころが悪かったとか?(浸水するとすればこの部分のこの角度しか無い!みたいな場所にずっと雨が当たっていたとか)
まさか、壊れた弾みに今回撮ってきた1300枚のデーターが消去されてないよな?ととても怖くなりすぐメモリーカードを抜いた。確認しようにもD50では使用するカードの種類が違うから出来ない。カメラは死んでしまってもまだいいけど、メモリーは勘弁してくれ!と祈る。とりあえず300mmレンズを使い慣れたD50に付け替えて散策は続行。心が千路に乱れる中で撮った写真はこれだ!!


マガモ!
笑ったな?誰か今笑ったな?マガモはケアンズ周辺はおろかクィーンズランド州にはほとんどいないんだぞ。

アオクビコガモ(右)とオーストラリアメジロガモ。

テンジクバタン。D50に変わってどうです?言われなければ気づかない違いのような気が。

ミカヅキハシビロガモをゲット。一種増えた。(隣はネッタイバン)まぁこの後でニオイガモでも出れば報われたんだけど時間切れ。13個ある池のうち、半分しか見れなかった。どこか他の池に居たのだろう。
歩いてシドニー駅まで戻る。雨が強くなってきたのでアウトドア色のレインジャケット上下、レインハット、そしてバックパックにはレインカバーを被せてどこからどう見ても山から下りてきました、やっほーという出で立ちで大都市シドニーのおしゃれ/ブランドエリアであるパディントンを徒歩で通過。なんだか世間の視線が…。
シドニー駅で4日ぶりくらいに嫁さんと合流。空港でchiemomoさんと合流。メモリーカードはChiemomoさんのD300で動作確認。本体の修理はいくらかかるだろう。でもまぁよかったー。
さぁケアンズへ帰ろう。今回も楽しかった。次はどこへ行こうかな。

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