Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

10度目のタスマニア 前編

ノドアカサンショクヒタキの若1ヶ月前にもガイドをしていたタスマニアに再び。これで10年間で10度目の訪問というペース。あと20回くらいは来るんだろうな…。

日本の人は船に酔う人が多いのでカットされることが多い海鳥観察船も今回は行程に入っているので何か私にとっても新しい鳥が出るかもしれないとワクワク。タスマニア入りする少し前にはオウサマペンギンが出没したとの報で業界は色めき立ったのだけど、フツーに健康な個体のようであっちこっちの海岸に移動しまくり結局その後目撃は途絶えている。タスマニア島の固有種である12種類は必須として、日本の人にはノドアカサンショクヒタキ(写真)、サンショクヒタキ、セグロサンショクヒタキのトリオも外せない。あと夏の間であればオトメインコも見ておきたい。


ブルーニー島の白いベネットワラビー。アルビノとはちょっと異なり、写真の個体にも首や肩にやや茶色っぽいところが確認できるように色素が欠如しているわけじゃなく、地域的な白化個体群のようだ。島全体のベネットワラビーの一割以上に達すると思う。隣のは普通の灰色のベネットワラビー。

メスならたくさんいたが、オス成鳥のセグロサンショクヒタキが出るまでは見たことにしてもらえない。

パドックにサザナミスズメ。

来るたびにサザナミスズメは見やすくなってきている気がする。

タスマニア島固有種12種の一角オリーブハチマキミスツイ。その12種は二日間あれば出会える。ただしガイドがいればね。

私も初めてタスマニアに来た時は単独で手探りで一周して貧しい結果だった。2回目の訪問も貧しかった。どれだけバードウォッチング用身体能力が高くても、年間で250日バードウォッチングするような鍛錬している人でも、土地勘が不足していれば4−5割の力しかない。その三つが全て心許ないとなれば、タスマニアのような寒冷地では悲劇が待っている。メスのサンショクヒタキ。

オスのサンショクヒタキ。

個人的にはタスマニア固有種12種で最難関はこのメジロヤブムシクイです。ただ荒らされていないいいポイントを近年見つけ、そこにはたくさんいる。ほぼメジロヤブムシクイ専用ポイントとなってしまうけど、今回も30分で10羽くらいいた。

アカビタイキクサインコは昔よりその数が増えているような?絶滅危惧種のオトメインコは10羽ほどの群れを二箇所で発見、そのうちの一羽はずっと枝で羽繕いしていたのでバッチリ観察できた。惜しいことにその時私はカメラを持っていなかったけど。

AAK Nature Watchの「タスマニア固有種と海鳥観察ツアー

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