Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

4度目のアリススプリングス探鳥 その1

レンジャクバト

ケアンズで欧米人相手にバードガイドをしている知人と、元パイロットの知人に誘われてアリススプリングスへの短いバードウオッチング旅行に一緒に行ってきた。全部お任せでいたら、フライトはカンタス航空、宿は全日程でヒルトンの一人部屋、夕食も毎晩ヒルトンで、という凄いことになった。トリップアドバイザーによれば今世界で一番旅にお金を使うのはオーストラリア人だというが(中国人ではない)、自然観察が目的の人々でさえこれだけ浪費するのだから一般の人々は買い物だ、観光だで凄まじい額を使うのだろう。まあたまにはこういうのも良いではないか。


アリススプリングス最初の写真はマキエゴシキインコ。


「三年前に来た時はここに東屋があったよ」と足を運んだらそこにはそのままにニシマダラニワシドリ。ポーズまで同じで、巻き戻し映像を見ているようだ。


岩場でステルス化したケナガワラルー二匹。

オーストラリアマルハシもベビーカーの部品に擬態。

←これはアリススプリングス郊外に立つ、日本語での石碑である。

キャノンボール事件として知られるこの事件は、アリススプリングス郊外で公道を使用して行われた自動車レースに東京から自分のフェラーリを空輸して参加した日本人歯科医が時速200kmでブレーキを踏んだため横転して沿道に突っ込み、乗車していた二人だけではなくボランティアでレースの手伝いをしていた沿道のオーストラリア人2人も轢き殺した事件である。この歯科医は前日のインタビューで「僕のフェラーリは凄いし、僕も上手いからね!」と答えていたらしい。

『永遠なる敬意を表して』って?「お詫びのしようもありません」の間違いじゃないか?私は日本人として、オーストラリア人3人と一緒にここにいて居心地悪かったですよ。




マミジロキノボリ。以前Gluepotで亜種affinesを見たが、アリススプリングスでは少ないようだ。亜種も異なり、アリススプリングスの方はsupercilious


シロクロミツスイは内陸部を放浪する希少種。Black Honeyeater(Sugamel niger)


近縁のハジロクロミツスイPied Honeyeater(Certhionywx variegatus)に至ってはさらに希少種で、このホームページの読者さんにはおなじみの『いま日本語で検索してもヒットゼロ種』だ。


それならもう一枚貼っておく。なおすでに100種くらいこのHPにそれはあると思う。

ちなみに4羽いたニッケイウズラチメドリCinnamon Quail-Thrush(Minclosoma cinnamomeum)も『日本語で検索してもヒットゼロ種』。



ちなみに3羽いたマキエチドリ、Inland_Dotterel(Charadrius australia)も『日本語で検索してもヒットゼロ種』。

この広大無人な国をガイドなく探鳥しても見つかるのは普通種ばかりになる。もしくは何倍もの時間とお金がかかる。

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