Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

タスマニア探鳥 5

メジロキバネミツスイ若

メジロキバネミツスイはこうして若いときはあまり目は白くなく、にやけたような面白い顔に見える。花はCallistemon


ヨーロッパからの移入種ゴシキヒワ。タスマニアはオーストラリアのなかではヨーロッパと気候が近く(寒く)ゴシキヒワ以外にもクロウタドリ、ホシムクドリ、アオカワラヒワなどが人為的な移入種として定着してしまっている。


←これは友人の土地にあるミドリホウセキドリを観察するための特別デッキ。高いところにいる小さな鳥であるホウセキドリを10人で同時に観察できる素晴らしい物だ。ミドリホウセキドリは定住性が強い鳥なので、いい場所にはだいたいいつも滞在しておりとても有効。

もう少し上の方には営巣樹洞もある。絶滅危惧種なので営巣期間中はこのデッキを閉鎖するのがもともとの計画だったが、まったく気にしている様子が見られない(生物学者のお墨付き)ので年間を通じている。実際デッキのすぐそばまでなんどもミドリホウセキドリは来ていた。私はガイド中なので撮ってないけど。


組み込みたいレストランや施設が休業日や営業時間外でも私のような学生時代から長年旅行業をしている人間は簡単には諦めない。いろいろな方面から圧力(?)をかけて手配し、特別に開店して待っててもらったりもするのだ。このホットケーキ店は大ウケだった。また行きたい!タスマニアは美味しい物が多い。


25人乗りバスを運転しての数日ガイドを終え、ここからは一人でテレビ番組撮影関連の仕事に。

予約していたハイエースサイズのキャンピングカーを受け取りにいったら「無料アップグレードです!」と三倍くらいありそうな大陸的キャンピングカーを割り当てられ呆然とする。大きくなれば良いというものではないが他にないという。私がさっきまで運転していた25人乗りバスと大差ないサイズで迷惑。燃費も悪いし狭い原野に入って行きにくい。


「日本のキャンピングカーは週末を過ごす程度の設計で、オーストラリアのキャンピングカーは何ヶ月単位、あるいはそのまま永住も視野に入れた物という違いがある」というのはコウモリインタープリターの大沢さんの言葉。実際にオーストラリアやアメリカでは途方もない数の人々がキャンピングカーで楽しく「暮らして」いる。
このキャンピングカーもシャワーもトイレも内蔵、キングサイズベッド、電子レンジ、冷蔵庫、給湯システム、テレビ、LPガス、外部エアコンまで備える。なおシャワーやトイレは返却までに汚水タンクの中身を破棄したりしなければいけないらしいので一切使わないことにした。使わないなら清掃する義務はない。面倒なのでベッドも展開せず、毎晩私はベンチのようなところで十分よく寝ていた。一週間ほど借りていたけどテレビや電子レンジ、エアコンなどにも指一本触れなかった。




山ではキイロオクロオウムがうたた寝。


タスマニア島固有種の一つであるクリイロヤブムシクイの若。成長とは顔や色がかなり異なるので、昔初めてタスマニアに来たときはどっちかがメジロヤブムシクイ??と混乱したりした。


ケアンズでは春と秋に通過していくだけのビロードヒラハシがタスマニアでは繁殖。


オーストラリアトラツグミ。


野生のコモンティーツリーLeptospermum scoparium。マヌカハニーのマヌカ。


いつも書いていることだけど、グレートバリアリーフのせいで大波のないケアンズに住んでいるとこういう景色が珍しくて仕方ない。誰も居ない海岸にたたき付けられ、砕けて真っ白に沿岸を覆う波。


海岸だけでなく湿原にも誰も居ない。


「最も世界で水や空気が綺麗」とされるタスマニアの青空とバンクシアの木。
タスマニアのガイドをしています。

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