Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

怪しい集会

町外れの港の近く、ぼろ小屋に夜集まった人々…。黒魔術、ではなくて今夜は1年に一度の中古釣り具を中心としたオークションの日。行ってきました♪
会場ではアルコールも販売され、もう皆かなり出来上がった状態。車でないと来られないような寂れた所なんだけど帰りの運転は?飲酒運転なんて当たり前だ。
オークションが始まる前に、当日の出品物を見て回りこれは!と思ったもののロットナンバーを控えておく事。なぜなら、座席からはオークショナーの手元のブツまではよく見えないから。私はバードウォッチング用の本格的な双眼鏡を持って行った。けどそんな事をしているのは私だけだった。理由は後から分かる。
しかし、とんでもないがらくたが沢山出品されている。というよりほとんどはジャンク品。さびさびのナイフ7本セットとかボートの座席の足とか、ドロドロに汚れたガソリンタンクと、腐ったようなボックスとか。手銛のさきっちょ、バケツ、古雑誌、絶対壊れてそうな無線機、明らかに壊れているウィンチ…。もう何でもアリだ。


騒音の中オークションが始まると、買わないと損みたいな変な雰囲気と酔っぱらい効果でゴミみたいなものがつぎつぎ高値で売れて行く。プラスチックのどろどろ中古ガソリンケースなんかが$2位から始まってあっというまに$25以上になり落札されて行く。
オージーよ落ち着いてくれ。その値段なら新品が二個買えるぞ。
薄暗い照明と熱気とビールの匂いの中、オークションはどんどん進む。おもしろいことにABUのリールやロッドといった日本的には高値になりそうなものは$25前後で落札され、ゴミじゃないの?それは?というものが驚くような値段になる傾向があった。
“ボートの灯火のカバー、割れてる奴” 
“使えるか分からないけど錆びまくったランタンらしきもの” 
“使いかけの石けん”
“もともと250cmあったんだけど折れて150cmになってしまった釣り竿の根元の部分” とか。
きっと酔いが醒めてから自分の買い物に驚くだろう。
司会者   「はい$7! もう一声!」
オージーA 「$10だ!」
司会    「はい$10!」
オージーA 「でも、それは何に使うものだ?」
みたいなノリ。分からないものを落札しないでくれ。
私はと言うと、下見で狙いをつけていた、ちょいビンテージルアーを含むルアーセット(約10個)を落札。もう一人が競り合ってこなければ激安で落とせたんだけど、まぁいくらでも出すつもりでしたから。




開始から5時間近く。全てが終了した真夜中まで楽しませてもらいました。良い買い物が出来て良かった。

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