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最後の喫煙者 筒井康隆 新潮文庫

『最後の喫煙者』筒井康隆 新潮文庫を読んだ。短編集。日常生活とSFがミックスされた話が特徴で、表題作は面白い。これはオーストラリアで刊行されたら受けるだろうな。
 すでにオーストラリアでは禁煙法は「すべての入り口から4m以内」「管理されているビーチ」「全ての非居住建物内(会社、カジノ、テナント、スタジアムなど)」「全ての飲食店(屋外席も含む)」「子供用遊具設備から10m以内」にまで及び、タバコ一箱900円くらいするから、『最後の喫煙者』の世界もSFではなくなってきた。


あらすじ
ドタバタとは手足がケイレンし、血液が逆流し、脳が耳からこぼれるほど笑ってしまう芸術表現のことである。健康ファシズムが暴走し、喫煙者が国家的弾圧を受けるようになっても、おれは喫い続ける。地上最後のスモーカーとなった小説家の闘い「最後の喫煙者」。究極のエロ・グロ・ナンセンスが炸裂するスプラッター・コメディ「問題外科」。ツツイ中毒必至の自選爆笑傑作集第一弾。
【目次】
急流/問題外科/最後の喫煙者/老境のターザン/こぶ天才/ヤマザキ/喪失の日/平行世界/万延元年のラグビー

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