Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

自宅敷地へ266本の植樹開始3

雨季が始まるのをずっと待って、ようやく雨が始まったのを確認してから苗木266本を受け取った。その途端に雨は全く降らなくなり照り続ける太陽の一週間で気温は35度を超えて上昇。大きく成長してからでさえ日光に弱い熱帯雨林の苗木たちは急速に弱りだした。一体何の罰でこのタイミングで熱波が来るんだ?急いで植樹を済ますべく周囲にヘルプを頼む。
植林
アイアンレンジ近くの森に20年住んでいたデービッドは最近マランダに移住。やっぱりナチュラリストは最終的にマランダに移り住むんだよ。彼が何十本か植えてくれたし


ケアンズから友人の日本人家族が手伝いに。何で魚獲りの網を持っているかというと、植林を始めてしばらくすると子供達が飽きるのでその都度魚獲りや虫取りに脱線。それでもおかげでこの日も何十本か植えることができた。

←男の子が持っているヨーグルト容器の中身。

自宅を流れるこの川は侮れない。適当に網をふるうだけでヤゴや小魚が結構取れる。川幅こそ狭いが実は深い川であり、一度誤って川に落ちた際に岸近くでも水深は私の身長(175cm)以上であることを確認している。中央はもっと深いかもしれない。


なんとか終わった!

植林を無事終えた後も悲劇は続いた。この後さらに一週間以上一滴も雨が降らず、この高原では異例の気温37度を連日超える最悪の状態になった。通算で二週間の熱波にさらされた幼木たちは、毎日必死のバケツリレーにも関わらず約20パーセントが既に死亡した。一生懸命ボランティアをして、緑を増やそうとしている私に何故こんな悪質な嫌がらせが降りかかるのだろうか?


左の地図は政府が出しているもので1月1日から3月7日までの雨量の合計。マランダとその南西部はまるで海に浮かぶ島のようになっている。

マランダは近年雨が異常に降らなくなり、2019年現在では地図の通り全クィーンズランド州北半分においてもっとも雨量の少ないエリアとなっている。簡単にいうとケアンズの三分の一程度しか雨が降らない土地になってしまった。
かつてはマリーバがケアンズ周辺でもっとも乾燥した土地だったが、近年はマランダやその南西レイベンスホーが雨量最低のタイトルを取っている。クィーンズランド州で最も標高の高い町(1000m以上)であるレイベンスホーやその近くのマランダが最も雨が降らないなんて冗談としか言いようがない。

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