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絶滅危惧の森林タイプ:13b Mabi Forest

絶滅危惧の森林タイプ:13b Mabi Forest
クィーンズランド州ではその森林のタイプをざっと250種類にも分類しており、政府系の地図などでそれを確認できる。それによると私の土地ジョンストンベンドは61cというタイプの森であり、通称マビ・フォレストこと絶滅危惧の森林タイプは13bという分類になっていることがわかる。
←よくぞクィーンズランド州全土の植生を事細かく分類し終えたものだ。


森林タイプ13bはバリン湖やイーチャム湖から始まりアサートン方面へ広がった火山性のバサルト土壌に形成された一種の熱帯雨林ながら、一部は落葉性であり、落葉の隙をついて中層に第二のキャノピーが発達する凸凹熱帯雨林となることが特徴。バサルト土壌は農放牧に適しており、平坦な地形から1910年頃から徹底的に開発伐採され、バリン湖やイーチャム湖周辺、カーテンフィグツリー周辺、トルガ周辺、アサートン市南部などに散り散りにわずかに残っていただけの絶滅危惧森林タイプだ。

この祖先の過ちを、現在の心ある人々が植林という形で懸命に埋め合わせているわけだ。私が人生の何パーセントかを割いている植林活動も、この13b通称マビの森の復活と、そこに住んでいたおびただしい野鳥や哺乳類の復活のためだ。この途方もなく美しい森を見たことがあるか。

これは有名なカーテンフィグツリーではない。それによく似た、マビの森13bにある無名の木だ。

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