Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

自宅でキノボリカンガルー

自宅でキノボリカンガルー2017年の8月から9月にかけての頃、15年ほど暮らしたケアンズ市を卒業して車で70分ほど垂直方向に移動した山の上、あのアサートン高原へ移住した。確かに不便にはなるが、毎日ケアンズ市内に用があるわけでもない私にとって便利さよりも快適な気候と桁違いに広い土地、何よりも圧倒的な野生動物や野鳥の量を持つ土地への移動は時間の問題だったと思う。周囲は、私がもっとジョージタウンみたいなアウトバックに移ると思っていたみたいだけど流石にリタイヤするまではそこまで文明から離れてしまっては仕事ができない。

アサートン高原はオーストラリア有数の探鳥地であり、こうして庭に普通にキノボリカンガルーを見るようになった。この写真は引っ越してから初めて敷地内で見かけた第一村人、いや第一キノボリカンガルーである。現在では二匹が敷地をうろうろしており、オスをトム、メスをメアリーと呼んでいる。

窓からこうしたキノボリカンガルーが見えたり多くの野鳥が訪れたり(半年経過時点で95種を記録)、熱帯において標高725mがもたらす別世界的な涼しさ、雨の少なさ、隣の家は全方向において見えませんという静けさ。

家自体は古く、多くの修繕や半永久的に必要な草刈りなどの負担はあるが移住して本当に良かったと思う。私はもうケアンズ市内に住むことは2度とないだろう。

先日、動物写真家を目指すケアンズの後輩が「9時から12時にかけて遊びに行きます」と言いつつ実際は日が沈むまでずっと居たことは、第三者の目でもここがメチャクチャ面白い土地であることを証明している。広さは東京ドームのグランドとほぼ同じ。さあ頑張ってローン返えそう。

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