Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

セスジムシクイ調査ボランティア2018 その1


毎年2週間以上をボランティアとして費やしているセスジムシクイ調査。これはオーストラリア野鳥の会、北クィーンズランド州支部が主催しているもので山火事の影響を強く受けるセスジムシクイ類の居場所や数の変遷を長期的に追うことで絶滅危惧種であるセスジムシクイ類の保護に役立てるとともにオーストラリア名物の山火事と野焼きの最適な管理を明らかにすることが目的だ。

セスジムシクイ探しは他の野鳥を探すのとはかなり異なり、経験者がぐるっと見渡せば彼らが潜んで居そうな場所がわかる。探す前から「ここにはいない」というようなピンポイントの探鳥であり経験を積めば積むほどに見つけられるようになるところが実に面白い。多くのボランティアが参加初年度はロクにセスジムシクイを見ることはない。私自身初年度はほとんどセスジムシクイを見られなかったがコツをつかんだ2年目は上位の成績を残し、三年目の今年は突出してトップ賞をもらう事になる。

もう一つ私が毎年喜んで二週間以上を仕事もせずボランティアに投げ打つのは、セスジムシクイが暮らすクィーンズランド州内陸部の圧倒的な自然とその無人さである。私はそのどちらも深く愛している。人間、大切なものの為なら毎年二週間ちょっとのボランティアくらいなんてことはないでしょう。


初日は650kmの大移動日。それでもケアンズから出発して居た以前を考えればマランダから出発は75kmの節約になる。走り続け日没直前のセキセイインコの群れ。クマドリバトの大きな群れの下をくぐったりも。

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