Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

5月、AAK Nature Watchはボランティアのため休業しています

セスジムシクイ調査員募集5月は一週間メルボルンでガイドをし、その後三週間オーストラリア野鳥の会が主催する野鳥調査を支援するため僻地に滞在している予定。何かあれば今すぐお知らせを。出発後はあまり対応できないと思われます。

なぜなら携帯電話やインターネット環境がないといった可愛いレベルではなく、食料20日分(!)、水60L、車の屋根に予備のガソリン30Lと二つ目のスペアタイヤとコンプレッサーを積んでアボリジニ居住区の原野でキャンプしながらルートのない岩山を歩いてムナジロセスジムシクイを探すという内容。これは鳥類調査というか、どちらかというと「探検」の方に近い気がする。これは全部ボランティアであり私には$1にもならないばかりか多額の出費と三週間もの無収入を強いるものだけど、そのくらいの奉仕は毎年毎年、何十年に渡ってもすべきだと思っている。特に「エコガイド」等を名乗る人は。

今回はワーキングホリデーでケアンズに滞在中のタカラ君を連れて行く。ケアンズ周辺では年間を通じて様々な自然保護団体や研究団体が動物調査ボランティアを必要としている。過去記事の通り私もいろいろな調査に極力参加(年間2週間程度)しているけど、私の他に日本人が居たのは思い出せる範囲では過去にたった一回、それも日帰りの一人だけ。オーストラリアの動物を見せることで収入の一部を得ている人は、そういった野生動物を後方支援するような場に定期的に参加する義務に近いものがあると思うが。どうしてもイヤなら寄付をするという方法がある。

今回私が担当するのは地図のWollogorang IBA地区。最果てのBorroloola地区のムナジロセスジムシクイ個体群は既に絶滅したと考えられており、Wollogorang IBA地区が現在の分布の最北端を担う重要エリアとなる。Wollogorang IBA地区も陥落すれば、ムナジロセスジムシクイはいよいよマウントアイザ周辺のみに生息する鳥となり、山火事一発で絶滅に瀕しかねない。そうニシキジインコのようになってしまう。…必ず見つけ出します。Wollogorang地区の航空写真↓。あるのは茶色い無人の大地だけでありこれはもう火星とそう大差ない。



それではメルボルンから戻ったら行ってきます。

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