Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

セスジムシクイ調査ボランティア2週間 2017年版その4

アウトバックの夕方

アウトバックの夕方は全てが金色に染まる。


そして太陽が沈む前後はその日によって様々な色彩に変化する。


雲が晴れれば、多くの人間は想像すらしたことがない量の星が輝いている。


そしてそれらは見渡す限り自分だけのためにある。これを眺めるには何の代金も必要ない。



アサートン高原に引っ越して改めて思ったが、町(ケアンズ)に行かないと困るようなことは月に一回くらいしかない。ケアンズや、更に大きな都市に住む理由など私には何もない。




珍しい岩場のフィンチ、コマチスズメ見参。


岩場のモリツバメ、ヒメモリツバメもセット。


一昨年通りがかった際にはなかった雑貨屋ができていた。こんなのでも数百キロぶりの商店ともなれば、神様のようなものである。トタンを使った質素な建物だが、ギリギリのところでみすぼらしさはなくオシャレでさえある。参考にしたい。


←この雑貨店は「町で一番のコーヒー」を自称中。

まぁこの集落でコーヒーを売ってるのはあんただけだけどな。タスマニアの奥の方にもあったなそういうの。
『あと191杯コーヒーが売れると固定資産税が支払えます。あと187杯、146杯、131杯…』

オーストラリアでは人々は素のまま仕事をしているので特に珍しい感じではないが、日本のようなお客様は神様で、マニュアルで、営業スマイルな国だと目立つだろうな。オーストラリアでは当たり前だけど神様はお店の方である。




ランクル純正の肉厚のタイヤでもパンクする。釘やガラスの破片、鉄の金具やワイヤーなどもよく道に落ちてるし、オーストラリアの砂利道の砂利は結構一粒一粒が大きく、中には鋭利な砂利もある。

だからスペアタイヤを天井と後部ドアとに二つも積載しているのだけど、最寄りの町は日曜日でお店が休みだったのでボーリアのスーパー(タイヤ店を併設)でパンクしたタイヤを直してもらいにいったのだけどこれが最悪だった。

「こんな大きな穴が空いてたら直せない」と言われ、かといってスペアタイヤが一個しかないのはアウトバックでは不安である。仕方ないからその店の古い在庫のタイヤを買って帰ったが、最悪なオチがある。現場にいた自動車修理工であるニールによれば「あんな穴程度がタイヤ店で直せない訳が無い。直せないといって新しいタイヤを定価で売りつけて、そのパンクしたタイヤもさっさと直して後でだれかに新古品として売るんだよ。元手はタダで三重に儲かるだろ?」と言われた。

ボーリアは大好きな町で何度も訪れていたし移り住んでもいいというくらい気に入っていたがストップ安になった。そのスーパー兼修理工場のおっさんはボーリアの名誉市民らしく行くつもトロフィーのようなものが飾ってあったが、困っている旅人から搾取するなんてオーストラリア人らしく無い最低の男である。みんなも気をつけるように。


気分が悪いが、アウトバックはそれでも美しい。これだけ草木が生えない広大な土地というのはアジア人の頭の中には無いものだ。

アウトバックは毎年数千キロ走っているがこの付近(天空の道)の絶景は頭一つ出ている。ここは凄いよ。


厳しい環境でも小鳥は健在。ヤドリギハナドリの若いオス。

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