Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

アノ巨大な鳥の話

少し前にプロの動物写真家のMartin Willsと歓談する機会に恵まれ、野鳥写真を彼の店で直接何点か購入した。購入したのとは別に「朝焼けの海岸を背にして立つアノ鳥」の写真が印象的でこれなら私にも撮れそうだよし私もこれを狙ってやろうと出かけていった。どこで撮ったかはさすがに一目で分かった。
←アノ鳥のシルエット。



すぐ解った人も多いと思うけど通称カソワリことヒクイドリ。朝焼けじゃなくて夕方になってしまったがヒクイドリが海を背にしている構図は初めて。アサートン高原の熱帯雨林に残存しているヒクイドリよりも、海に近い地域のヒクイドリの方が大きいということになっている。子供なら十分背中に乗れそうで威厳がある。
ってこらこら!
覗かないの!

ヒクイドリの糞。アサートン高原の熱帯雨林に見られるヒクイドリと海岸部のヒクイドリとでは当然食べている内容物が異なるはずだ。

彼らは毎日5kgもの種子や果実を噛まずに丸呑みし、あちこちに散布(排出)して歩いている。森の形成に大きな役割を果たしており、ヒクイドリの消化器官を通った後でないと決して発芽しないようになっている植物も数ある。糞中にパンダナスやビーチアーモンド、ハマボウなどの残骸が見える。

比較までに、これは熱帯雨林で見られるヒクイドリの糞の在庫写真。

同上。

再び海岸。誰かが靴で糞をうにゅっと踏んだ跡。
ケアンズEye!はヒクイドリの糞画像の掲載数世界一を自称中。サイト内検索してみて下さい。


磯に立つヒクイドリ。今回のレンズは全部90ミリマクロだ。
管理人はケアンズでバードウォッチングのガイドをしている他に、旅行代理店での勤務も長く、ご旅行の総合的な手配やご案内がワンストップで可能です。どなたでもお気軽にご利用下さい。お問い合わせ

Exit mobile version