Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

6度目のセスジムシクイ調査旅行 その5(完)

マルオセッカ
セスジムシクイ類と誤認される野鳥の筆頭、マルオセッカ。冷静に見れば似ていないが、スピニフェックスの中から飛び出してくる尾の長い白・茶色の小鳥というところは似ている。実際、セスジムシクイとされている一般バーダーによる目撃の何割かは実はマルオセッカであると見て間違いない。特に写真がない場合で「一羽だけだった」という場合はかなり怪しい。別にマルオセッカが悪いわけではなく、彼らもマウントアイザ周辺の準固有種であり多くの人はマルオセッカも必要だろう。


これが本物のムナジロセスジムシクイのオス。痩せ気味。うん、確かに似てるわ。


カルカドンセスジムシクイのオス。カルカドンとしては今回のベストショットかな。


ショウキバトの顔は団十郎ですねえ。


こちらはメスのカルカドンセスジムシクイ。
なお、カルカドンとはマウントアイザのアボリジニ名のようだ。エアーズロックを今ではアボリジニ名のウルルと呼ぶ方が一般的なように、いずれマウントアイザも「カルカドン」に変わっていくかもしれない。

これは私のチームだけの結果だけど「7地点を調査、セスジムシクイを11度発見、発見個体数二十羽以上」とのメモ。7箇所で探して11回もセスジムシクイに出会ってるのがすごいな。大体写真も撮ってるし。このメモの後にも見つけているのでもうちょっと多い。


人生は一度だけ。今送っているこの一度だけ。これで最後、もう2度とありませんよ。

ところで時々見聞きする「自分らしさを探す」って何?「本当の自分を見つける」って何?

全ての社会的・物理的束縛から自由である。私は別にいつまでに文明や自宅に帰らなければいけないというのは特にない。

コイツがあれば。


ではまた来年(完)

Exit mobile version