Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

20〜22回目のヨーク半島アイアンレンジ 後編

キバシショウビン
人気のキバシショウビンは森の中層から樹幹にかけてを活動域とするあまり動かない鳥であって、アイアンレンジのようなジャングルではほとんどのケースでは視界が遮られて見つけるのが難しい。経験上一般の人にはほとんど発見不可能な野鳥であり、二十数回も来てるようなガイドに任せるといい。そもそも4WDのレンタル代とガソリンだけで1日$450-500くらいする世の中で、あと$150くらい負担すればツアーに参加できるなかで個人で探鳥して普通種だけ見つけて帰る人の考えがわからない。人生が無限にあるのだろうか?

改めて見るとキジバンケンは格好のいい鳥だな。


一見すると小さいツチスドリに見えるのがミミジロカササギヒタキ。ツチスドリが分類上はフライキャッチャーになりツッコミ満載なところは、もしかするとフライキャッチャーのこのミミジロカササギヒタキに似ているところから引っ張られているのかもしれない。アイアンレンジはミミジロカササギヒタキが最も簡単に観察できる場所だ。


チャイロガマグチヨタカは好む環境がはっきりせず、鳴き声以外ではややコンパクトなパプアガマグチヨタカという点以外でどう簡単に区別かできるだろうと以前から考えていた。瞳の色の違いやヒゲは夜間の現場ではあまりわからない。が、この特徴的な白い眉は使えるかもしれない。


ここまで寄れれば楽勝だが。オヒロヨタカが3羽出た夜はあったが(私は写真なし)アイアンレンジは全体として今年は夜行性の生き物が不作だった。乾季なのに毎日のように雨が降っているからだろう。


コモンチョウやシロハラアサヒスズメといったレイクフィールド国立公園の野鳥達も健在だった。

たまに滞在するファームステイ先が別のツアー会社と私との間でオーバーブックを起こして1部屋足りなくなり、私だけ開拓時代のままような凄い部屋で一晩過ごすことになった。まあそれはそれでこうしてネタになって良かったと思うくらいの余裕がある。誰だってミスはするので。

2024年にもアイアンレンジ行きのツアーには欧米から4本の予約が入っていますが、6月中旬にAAK Nature Watch名義の日本語ツアーも計画しています。人気のロッジなどはあっという間に近年は埋まってしまうので、来年になってからではなくて今ご検討ください。(動画編に続く)

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