昨年調査に参加した時にこれまで知られていなかった場所にて絶滅危惧種のコキンチョウの小群を見つけ、その小川に“ユウ・オオタ川”というそのままな名前をもらったのだけど、
まあ反響が大きすぎて引いたというか、私からすれば『隣の州に行けば普通にいる、あのコキンチョウでしょ』に嫉妬やら金やら噂やら何やらでウンザリした。年間150泊を旅先で過ごす私にすれば、そんな近所に閉じこもっていないで世界を見て来なよいっぱいいるから、となる。そのまま半年以上にわたって調査参加を断っていたのだが、まあそれでも熱心というかあまり断り続けるのも悪いし、そもそも声がかかるのは“戦力になる”あるいは“信用できる”の裏返しでもある。そうでなければ声さえかからない。8ヶ月ぶりに調査に参加した。
アカワラルー達。この調査地にはケナガワラルーも共存していて、特にメスは似ている。
昔はハジロナキサンショウクイと呼んでいたが、今日ではインドネシアにいるグループのみをハジロナキサンショウクイと呼び、オーストラリアやパプアニューギニアのグループはミイロサンショウクイという新しい名前になった。何年かしたらさらにオーストラリアのとパプアニューギニアのとが分離したり?
基本地面にいるライチョウバトが倒木の上に。
アカワラルーの方がこざっぱりしていて、ケナガワラルーはモジャモジャした犬のよう。
昨年ボーリアで30羽近いオーストラリアオオノガンが水場にいたのに驚いたが、ほぼ同じ数のオーストラリアオオノガンがいた。特に彼らがたくさんいるエリアにある門のことを調査チーム内では「オオノガンゲート」と呼んでいた。
これが野生のコキンチョウ。
そりゃあもちろん美しい野鳥だけど。
キャンプして翌朝。うっひょー!!綺麗!そして地平線まで私有地であり、360度見渡しても人間は誰もいないのも素晴らしい。
見とれている内に今回の調査で一つの群れとしては最多タイとなる40羽のコキンチョウが頭上を飛んで行った。
季節は二月末、雨季の真っ只中。全ては緑に溢れておりアカオクロオウムも見事な緑の海を飛ぶ。あまり雨季の真っ只中に探鳥する事はないもんね。
コシアカヒバリモドキがまるでセッカのようにディスプレイ飛行を連発していてこれも面白かった。雨季でもケアンズからいなくなってはダメだよ。(続く)