Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ミッチェル台地遠征編

マウントアイザからミッチェル台地へマウントアイザから毎日10時間運転しても片道4日かかるという行軍が始まった。多くの人にとっては一生に一度もないような途方もない陸路での大移動だと思う。三つの州をまたぎ、時差で途中二回時刻がかわる。基本的に先住民の多い地域であり

いくつかの先住民村を通過する。そうした村の中には通りすがりの白人が立ち寄れるような雑貨店を一つ持っているところもあれば、完全立入禁止で村内に入るには事前に立ち入り許可を申請しなければいけないようなところと半々。この写真の店は打ち捨てられたアボリジニ商店。村自体はまだこの奥の方にあるらしいが、そこで一体どんな人生を?

ガソリンが安い情報で立ち寄ったこの村はとんでもないところだったよ。村中が遊び心のあるアンティークで溢れ、ちょうど酒場にはフォークシンガーがライブをしておりトータルの雰囲気はこの旅で最高点をつけた。7−8日して私はまたこの村に戻ってきた。

酒場の中には長年かけて寄贈された帽子やパンツやブラジャーとか。

現役で使われている郵便ポスト!

これは1870年ごろにオーストラリアを縦断して式設された電信柱のオリジナルだと。そんなバカな、本当なら即博物館行きの貴重品だぞ!!と思ったら、これはどこかの山野に横たわっていたのが発見されこの酒場に移設したものなんだとか。いやーそれでもすごいわ。

次の日の朝、この行程中最大の町であるキャサリンにて買い出しや郵便局、Telstra Airなどの用事をまとめて済ます。キャサリンに来た時は大体立ち寄るフィンチカフェにも。

走り続け、西オーストラリア州に入るところで検疫があるのを忘れてた。せっかくキャサリンで買い込んだフルーツや果物、ハチミツなどが没収されてしまった。
検疫なんて同じオーストラリアという国の中でくだらないことをしていると思う。西オーストラリア州からノーザンテリトリーに戻る時は何のチェックもないし、クィーンズランド州に出入りする時も何もない。西オーストラリア州と南オーストラリア州は要注意だ。

西オーストラリア州に入った。最初の町カナナラではちょうどマーケットをやっていた。大きな町でありカナナラで買い出しをすればよかったのだ。あとカナナラにはTelstra Airがないが、カナナラ図書館の設備は素晴らしい。

オーストラリアに詳しい人ならギブリバーロード、という名前を聞いたことがあるかもしれない。カナナラ近くから始まりダービーで終わるこのルートは450kmがほぼ未舗装であり電波もほぼ一回も入らないというアドベンチャー野郎の聖地である。ヨーク半島同様年々その荒々しさは消えてきているものの、基本的には重装備4WDだけの世界であり心地よい。いざ高名なギブリバーロードのドライブへ!!

これは…すごいな…


地元ツアー会社の宣伝動画で見るギブリバーロード。4WD雑誌などであまりに有名なこの川越だが、私は反対側から来た事もあって大して撮影もせず通り過ぎてしまった。洪水に伴って急遽行き先を変更してギブリバーロードに来たわけでありごくわずかのリサーチしかしていなかった事もある。帰るときに「ああっここは!!あの有名な川越ポイントでは?」と気がついて多少撮影もしたけどそれはまた数日後の話だ。
オーストラリア辺境の道という道を走り、少々のことでは驚かない私だがギブリバーロードの絶景はぶっ飛んでいる。

景色だけじゃなくてタイヤもぶっ飛んだよ。

セスジムシクイ調査中の2週間でもタイヤは1つ死亡しており、これでこの旅で二つ目。だからフルサイズのスペアタイヤはふたつ積んでいるし、一つがダメになれば直ぐに最寄りのところで入手する。大型4WDのタイヤは田舎では一個$400-$500程度する。それに有効な保険もない(タイヤは多くの場合保険の対象外)。もう少し何とかならないのか…

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