1年目は散々な成績だったが2年目に覚醒し、3年目からは調査リーダーの任に就いている。今ではそれで収入を得ているのだろうと時々誤解されるがこれは全くボランテイアだ。ただある程度戦力とみなされるとガソリン代の支給はある。
現場はクィーンズランド州の西の果ての街であるマウントアイザ周辺。ケアンズからは二日間、1100kmの道のりだが夜間の走行をしなくても1日半で着ける。
700kmくらい?行ったところには良い池があり、ケアンズやタウンズビルから出発した人は多くがここでキャンプするのが伝統になっている。今回もメンバーの一人に偶然遭遇した。野鳥は多く、オーストラリアヨシキリやこのミミジロコバシミツスイ、
野生のセキセイインコとオカメインコ、モモイロインコ…
サザナミオオハシガモ、クロムネトビ、オーストラリアチゴハヤブサなどなど。
冷蔵庫(冷凍庫)、セカンドバッテリーと走行充電システム、大型ソーラパネルなどは必須でスペアタイヤも2つ持つことが参加義務。オーストラリアでは壊れてもパンクしても周りには何もなく、国土の9割で携帯電話はつながらず、なんでも自分で対処するのが社会の基本になっている。
それが出来ない人やしたくない人は街から出てはいけない。ここは世界で最も人間が暮らしていない地域の一つ、北オーストラリアだ。
私が「セキセイインコ健康ランド」と名付けたこのモーテルにもセキセイインコは全くおらず、全員チェックアウト済みのようだった。セキセイインコの大群を追うのは本当に難しい。大群が見つかったらすぐ駆けつける(10日以内)。それ以外に方法はない。
私の代表作の一つである映像。2019年1月撮影。
好奇心の強いアカハラモズヒタキは突如現れたニンゲンを観察に寄ってくる。