Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

雨季にセスジムシクイを見に行こう その8

ムナジロセスジムシクイ2023
このムナジロセスジムシクイが道端から逃げていった小鳥かどうかは確証はないが、おそらく今回の旅において最も愛想のいいムナジロセスジムシクイ。しかも道路から30mしか歩かなくていい。将来のツアー時には大本命サイトとなる。スピニフェックスがあまり茂ってないのがいい。

このカットは後ろを向いてしまっているけど「ネズミのように走る」と言われるセスジムシクイ類の特徴が出ているので採用した。セスジムシクイ類は飛ぶことは一応できるけど、せいぜい数メートル水平に飛んで手近な茂みに逃げ込むだけだ。とにかくよく走り、早い。

広告写真風。

愛想が良すぎるのは若そうだからかも?

水たまりにムナジロシマコキンと共にこのコマチスズメが来ていた。

さて、ガゼボやテーブル、椅子はベースキャンプに置いてきたままなので今日は車に積んであるものだけで一泊しないといけない。いわゆるアタックキャンプだ。締め切って車内で寝るには暑すぎるので、後部ドアを全開にしそこに蚊帳をおろす。荷物の三段引き出しはルーフラックへ移動。

都会のへなちょこな蚊なら蚊帳一枚でもほとんど防げるが、僻地の蚊は蚊取り線香を2倍炊いても防げない相手なのでさらに蚊帳を重ねる。

車内から外を見た図。これで安心して寝られるだろうと思ったら甘かった。何度見てもどこにも隙間はないように見えるけど、時間と共にどこからともなく魔法のように侵入してくる蚊と吸血バエに刺されまくり、最終手段ブッシュマンを蚊帳に噴射。ブッシュマンを噴射したことにより車を覆っていた蚊や吸血バエは朝まで【消滅】した。これはもはや虫除けスプレーではなく、化学兵器の一種だ。

オーストラリア最強の虫除けスプレーであるブッシュマンは一番ライトなやつでもディートが20%含まれており日本では強すぎで認可されていない。それどころかディート40%版、ディート80%版などが普通にスーパーで売っている恐ろしい国だ。最弱のディート20%版でもアリの行列に噴射すると即死全滅するので、プラスチックやガラスを溶かしてしまう40や80を体に塗るくらいなら虫に刺されていたほうがずっと体にいいとされる。

ブッシュマンに救われた翌朝、まだまだあちこちにいるムナジロセスジムシクイをかき分けつつカルカドンセスジムシクイだけを探す。あの辺の谷にいそうだ、と向かって行く途中に早速出てきた。

このペアも愛想が良さそうだぞ!!

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