Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

雨季にセスジムシクイを見に行こう その7

原種のオカメインコ
何百羽という数で営巣準備をしていたのはセキセイインコだったが、オカメインコも小さな群れがあちこちで飛んでいた。この一羽はたまたま近くに来たやつ。

このセキセイインコのペアはメスの方は明らかにゲガをして具合の悪そうな顔をしている。オスが食べ物などを持ってきてくれるならいいけど、この微妙な距離感が気になる。営巣は野鳥にとって大きな投資であり失敗に終わりそうだな?と判断すると孵化前だと割合シビアに放棄したりするのが心配。
ちょっと水気の残っているところに足を踏み出したら20cmくらい沈んだ。こんなところ歩くのも極めて困難で、車なんて走れるわけがない。内陸部の土は濡れるとこうしたボンド状になるところが多く、すぐ通行止めになるのは理由がある。


オグロキノボリもセスジムシクイ同様この地域の準固有種で、ある程度生息環境をシェアしている。オグロキノボリがいないよりはいたほうがセスジムシクイの可能性も若干あがる。セスジムシクイは、昨日散々みたムナジロセスジムシクイではなくてカルカドンを探しているのだが


今日もムナジロセスジムシクイがじゃんじゃん見つかる。右上にもう一羽。カルカドンも声はしていて、前にムナジロセスジムシクイ、背後にカルカドンという同時出現もあった。


またムナジロセスジムシクイ…。もういいよ。今日はベースキャンプまで帰ることをやめ、この付近で一泊だけキャンプすることにした。というのも途中で魅力的な地形の渓谷があり、来るときになんとカルカドンセスジムシクイが道路脇を逃げていったのをみていたからだ。


何時間か前に道路脇でカルカドンが逃げていったあたりで探していると、背後からカルカドンセスジムシクイが様子を伺っていて気がつくのが遅れた。単独探鳥だとどうしても背後に隙ができるな。ちょっと遅れた分、枝被りを回避する時間もなくカルカドンはどこかに行ってしまった。


夕方が近づき、どこで野営しようかとウロウロしている時にまた道路脇からセスジムシクイ的なものが逃げていったのを運転しながら発見。車を停めて、逃げていった方角に進んでいくとすぐにムナジロセスジムシクイ。


このペアは比較的愛想の良い個体で、しかも道路脇すぐにいる。ガイドの時に使えそうだ。


だからあまり追いかけ回す前に現場を離れた。そろそろ野営地を決めないといけないし。

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