セスジムシクイ類はほとんどの時間を地面を走り回って過ごし、数メートルの飛翔力しかないという相手。そんなセスジムシクイに上から見下ろされるという珍しい構図の一枚。
歩いてたら頭上から突然大きな鳥が飛び出した。何だ!?と思ったらそこにオーストラリアガマグチヨタカの巣があって、私が気が付かず下を通りかかったので親鳥が2羽のヒナを置いて逃走したのだ。悪かった悪かった。すぐに親は戻ってくるはずだ。大丈夫、誰もあなたたちがそこにいるのは気が付かないから。
カルカドンセスジムシクイはムナジロセスジムシクイと比べて単独でいることが多い種類だけど、それでもメスが後方にいるだけで気づけていないケースも多いと思われる。ここで初めてメスが合流。
さて嵐に逃げ惑う最初の何日かを経てベースキャンプを構え、探鳥が落ち着いてから今日で三日。午後は暑いのとリモートで業務をこなさなければいけないので午前中だけの探鳥をしていた。この三日間で発見したセスジムシクイはムナジロセスジムシクイが28羽、カルカドンセスジムシクイが13羽。それも大半が道路からすぐ近くの場所で誰かを連れてくるにももってこいの場所を多く開拓できた。十分満足した私は予定より一日早く帰路に着くことにした。
なんかこの辺りに見覚えがあるなと思ったらここは4年前にセキセイインコの空前の大群15万羽に遭遇した田舎道だった。「アイスキャンディーの木」とみんなが名付けた木もまだあった。あれから4年。この道には1羽のセキセイインコさえいない。内陸は全てが一期一会。いつかは…とか言っているうちに人生は終わっていく(完)
↑伝説のセキセイインコ15万羽の乱舞