Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ミッチェル台地遠征編 その4

さて3泊の予定の2泊までが済んだ。昨日は半ば観光の日だったので仕方ないが、見てるだけでまだ写真に撮れていないクロセスジムシクイをそろそろなんとかしなければならない。今日は午前中を新しいエリアの捜索に当てた。それは私が見つけることができた最後のクロセスジムシクイの目撃報告があったエリアだが、実に一年近く前の報告だ。言い換えればそれ以降、一年近くもクロセスジムシクイはほぼ見つかっていないとも言える。さすがオーストラリアで最後に発見された野鳥。もちろん私自身も含めて野鳥がいた詳細な場所なんて報告しない人の方が多いが、それでも重要な野鳥であれば10人が見れば必ず3−4人はレポートするのが昨今のオーストラリアである。
ナマリイロヒラハシ
ナマリイロヒラハシだが、ケアンズにいるそれとは違う亜種concinna。

モンジョンことバービッジイワワラビーの尻尾。

クロセスジムシクイの目撃があったエリアを午前中探したが、環境は悪くないものの見つからなかった。一つは低空で飛ぶ遊覧ヘリコプターの数が多すぎその都度物陰に隠れなければいけなかったり(変なところに人間がいる、とかレポートされたりするのは嫌なので)ヘリ以外の音が聞こえなくなったりしたからだ。私は野鳥は半分以上耳で探している。

少し高台から見たミッチェル台地。

拡大するとそこにも着陸中の遊覧ヘリが。

“もっとも難しいクサインコ”の名を持つズグロサメインコ。同意。彼らはどこに行っても分布が薄く、単純に少ない野鳥だ。これといって特定の環境を好むわけでもないし。

さてクロセスジムシクイ。昨日至近距離でクロセスジムシクイに出会った巨岩ももちろん何度かチェックしたが空振りして午前の探鳥終了。ちょっとわからなくなってきたのでお昼休憩を挟んで夕方の探鳥では基本に戻ることにした。すなわち、誰かの情報だとかおととい出くわした場所とかを全て削除し、白紙の状態でセスジムシクイ類が住みやすそうなところを単純に探していく。私はオーストラリア野鳥の会セスジムシクイ類調査隊の調査リーダーの立場なんだぞ、リセットして考えろ。

野鳥とは情報ではなく環境で見つけるものだ。そうでなければ未知の土地では著しく能力が落ちる。セスジムシクイ類が好むのは例えばこんなところだな。確かにここはもう2度探していなかったが、彼らはそもそも…(ブツブツ)

おるし(゚∀゚)

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(ミッチェル台地遠征編、次回最終回)

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