今回はティナルー湖畔(自宅ジョンストンベンドからたったの30分)にあるボーイスカウト組織が所有する土地の三日間の生物調査において、鳥部門を任せたいというものだった。英語がネイティブではない外国人、コネで圧倒的に劣る外国人がこういう調査責任者を任されるのって結構名誉なことなんですよ。5年前、10年前の私が聞いたらひれ伏すに違いない。
近所だし、一応下見に行った。レモンオリーブヒタキ。ジョンストンベンドのような探鳥地そのものに暮らしていると、普段からウォーミングアップが済んでおり野鳥を聞き分ける耳も、目もすぐに仕事に入れるというのは最近よく実感するメリットだ。ケアンズのマンションに住んでいた時は、しばらく探鳥していなかった後は明らかになまっていたから。それから後日他の調査員から届いたデーターに「コキミミミスツイ」が記載されているのを見て瞬時に(この標高にいるわけがない)と気がつけるのも探鳥地に住んでいる効能。
ティナルー湖にはいくつもハシブトゴイのルーストがあるが、ここにも小規模なものがあった。
自宅ジョンストンベンドから30分しか離れていないし標高も同じなのだけど、キホオコバシミツスイ、オーストラリアゴジュウカラ、ヒガシキバラヒタキなどジョンストンベンドでは記録されたことがない野鳥がいくつもいることは面白い。ちなみに写真のホオアオサメクサインコは一度だけペアが記録されている。
だいたい敷地を二回りくらいして、聞こえてくる野鳥の声の識別にも全然問題ないので(ジョンストンベンドと同じ標高700m帯は私が今最も得意とする標高)、管理人にお礼を行って帰ろうとした時
上空をハヤブサが飛んで行った。ケアンズ周辺ではハヤブサは珍しい。ハトが非常に少ないのと、山や崖が少ないからだと思っている。多様な猛禽類が見られることは鳥類調査においていつだって重要なまとめになる。
その通り、この研究者のキャンプスタイルは7年前に別の調査で一緒になった時から全然変わっていない。寝袋も変わっていない(笑)
今回はボーイスカウト組織が所有する土地の総合自然調査なので、こうした植物を担当する「植物班」、野鳥を担当する「野鳥班(私ほか)」、昆虫を調べる「虫班」、それから