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ココス諸島探鳥記 その4

ココス諸島のビーチこれがウワサの「2017年オーストラリアナンバーワンビーチ」…

のすぐ近くだ!(←結局その無人島には行かず)


静かすぎる木陰で微風を浴びていたら、世の中の揉め事や悩みなどどうでも良いことに思える。日常に満足できていないから皆そんなにイライラするわけで。

私も近年ほとんど腹を立てなくなった。腹を立ててその結果として自分の時給以上の十分な見返りが得られそうか?と思うとほとんどの場合ノーであり、それなら削除するだけだ。働き盛りの男の一分一秒はもっと貴重なものだ。


ココス諸島は一応オーストラリア連邦の一部なのでレンジャーも健在。


←しかしまず英語を話したまえ。


ここは領主クルーニーロスの邸宅を囲っていた城壁の一角。このドアを多くの数奇な人生が出入りしたに違いない。そして今でもね。


どこを覗いても人が全くいないのはやはりオーストラリアとしての血を引いている。


クルーニーロスの城壁は趣があり、野鳥以外では一番シャッターを切っていた。まぁ海賊だとか、侵略者とか(自分らもその一種だが)様々なものを撃退する必要があったわけで、それにウンザリしたクルーニーロスが晩年にイギリス連邦への合流を決めたとされる。




これもアフリカクロサギ。
あの門をくぐったら、もう戻って来れないかもしれないぜ?


インド洋の朝焼けも独特な色。「早朝、この付近をよく横切っていくらしい謎の鳥を待ち伏せるぜ」、とか楽し過ぎて気を失うよ。


まぁ空振りも多い。


今度は徒歩で海峡を超えて隣の無人島へ。そこには珍鳥アカガシラサギとただのカワセミが出ているという…!この渡渉はかなり笑える。また後でまとめて動画は繋げてアップするけどね。


「いざ行かん!!」

(友人が撮影した昨年の様子)


「珍鳥を見るためなら命やカメラなど惜しくはない」

ちなみに中央で沈んでいるのは190cm近い大男である。




カワセミは出なかったが、アカガシラサギがちらっと見えたので一種類増えた。


この個体は何年か前からいるらしいが、例によって幼鳥のうちはジャワアカガシラサギとの区別がつかないため、若鳥へと成長してきた昨年になってようやくアカガシラサギとして確認されたような、何年掛かりの究極な識別である。オーストラリアにおいて一種類追加がいよいよ熾烈な努力と莫大な費用を要するようになってきた、とつくづく思わされたアカガシラサギ。


絶海の秘境にて。1日は全て珍鳥を絞り出すためにある。

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