クジャクの幼鳥!?一体何が出たか!?と慌てたが、アオエリヤケイの幼鳥だった。そうだよな、オーストラリアにサケイがいるわけがない。
アオエリヤケイ成鳥。なおこの写真とほぼ同じカットがオーストラリア野鳥の会の会報Austlarian Birdlifeの2017年冬号にて4ページの記事の一部として掲載されている。それはオーストラリアの野鳥に関係する人にとっては極めて名誉なことらしいが、私は写真業には無関心なので、投稿することもなければ掲載される時もそういったことを普段は報告しない。
そんなことよりオーストラリア産鳥類リストを増やすことの方が重要である。これはオーストラリア本土とは異なるアジア亜種のササゴイ。
←打ち捨てられし検疫所。ねえねえあれって血液?マジで怖い。
オーストラリアには怖い話や心霊的なものが存在しないことは知られるが、これはサバイバルゲーム会場として再開発すべきである。日没後からオープン、とか。
オーストラリア本土では珍しいシロアジサシだが、私は昔、南太平洋にあるオーストラリア領ノーフォーク島も探鳥済みなので時間はかけない。
カッコウ!に騒然となるが、どうもツツドリっぽい。それなら特に珍鳥ではない。
ミユビシギとかオオメダイチドリとかもまあ別にいいよ、今は。インド洋の絶海の孤島においてはもっと優先すべきものがある。今回最も楽しみにしていたアラビアコアジサシ探しがそれだ。車で行けるところまで進み、そこからカヌーを漕いで海峡を渡り(書くのは簡単だが、一歩間違えば普通に死ぬと思う)、無人島についたらその先は徒歩で森を超えて対岸へ進む。そこにはおよそ10年前に偶然発見されたアラビアコアジサシの小さな個体群がいる。
あれか!!
こ、これが中東に主に分布するアラビアコアジサシ!!オーストラリア領でこんなものを見られるとは…
翼が長っ!!
タンデムアラビアコアジサシ。結局4−5羽いたんだったかな??
車で行けるところまで進み、そこからカヌーを漕いで何キロか海峡を渡り(書くのは簡単だが、一歩間違えば普通に死ぬと思う)、無人島についたらその先は徒歩で森を超えて対岸へ進んだところに少数で孤立して暮らしているアラビアコアジサシ。一体誰がこんなものを最初に見つけたんだ。そして「オーストラリア産鳥類リストを増やしたい!」という一念ででこんな世界の果てまでやって来てカヌーを漕ぐじいさんやばあさんが結構いることに感動する。
オーストラリアは豊かで平和だね。
私はあと40年くらいこういうことをして人生を楽しめるのかな。なんか夢の中にいるようだ。