Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

フクロムササビ調査2023年 第一報

フクロムササビ

Facebookからの転載です)
去年から責任者をしているフクロムササビ調査の速報です。
今年度は調査地の国立公園が猛烈な山火事に飲み込まれ調査の3週間前から完全に閉鎖されている状況で、特別に許可を得て行ってみたら三日三晩大嵐に巻き込まれて、一部の調査員はキャンプを畳んで避難するという極端な状況でした。
 そうしたメチャクチャなコンディションに加えてフクロムササビを探す専任者は今回私とマイクという二人だけという悪条件でしたが最終的に絶滅危惧種のフクロムササビを90匹発見するという新記録を出しました。またオブトフクロモモンガとフクロモモンガも合計12匹出現し、こちらも新記録、つまりモモンガ系を100匹以上見つけたことになります。
 毎年時期は同じにしていますが、天候や山火事具合、そして調査員人数がことなるため簡単には比較できない結果ですが、2019年以降減少トレンドに乗っていたフクロムササビが業火と大嵐の中で過去を大幅に上回る90匹も見つかるなんてシンプルにいい話ではないでしょうか。
 ガソリン代や最新の機材を提供してくれたNorth Qeensland Natural History Group公社や、ランドクルーザーと若手生物学者を派遣してくれたGulf Savanna NRM、そして駐在レンジャーのための施設を使用させてくれて様々なアドバイスをいただいた州政府Queensland Parks & Wildlifeには改めてお礼申し上げます。また来年。

Exit mobile version