Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

フクロムササビ特集

フクロムササビ

自然科学保護区「ヨーカ」での鳥類調査の1日が終わる。オージーによる必要以上に手の込んだキャンプディナーのあと周辺で夜行性動物を探す。この強烈なアイシャインは希少なフクロムササビ亜種minorのものだ!



←時間がもったいない。時間がもったいない。ああ時間がもったいない。

私は食べることに対して栄養だけはしっかりとれていればそれ以上の情熱や関心がないので、せっかく一般が立ち入ることができない自然科学保護区に来てまで一時間半も費やして夕食を準備し食べることを時間の浪費と考えてしまう。こういう時は食事など放っておいて早く動物探しに行こうよ。

「一切の生鮮食品を使用せず常温で保存でき、ゴミも極力でないメニュー」

「梅干しの種はちゃんと抜いて持ってきたか」

「胃に何か入れておけ」

といった山の世界に若年の頃からブランクなく浸かってきた私にはオーストラリア人とのキャンプはもどかしいことも多い。かくしていつも単独行をすることになるのだけど。




これがフクロムササビのオーストラリア北部亜種minor!!(オーストラリア中南部のフクロムササビとはかなり異なる)日本人でこれを見た/撮った人はまだほとんどいない。野鳥調査であって軽器材のみで来たので高い木の上にいるフクロムササビの強いアイシャインは全く抑えられない。私が知るどの有袋類よりも反射が強い。まあ仕方ない。



二時間ほど歩いている間にフクロムササビ合計12匹を発見。飛膜がちょっと見える。

学名 : Petauroides volans minor
英名 : Greater Glider



顔の面積に対して著しく大きなこの耳。…誰かに似ている。

誰だっけ…。

グレムリンか!


あとケアンズ周辺ではまれなハイイロリングテイルも発見。

学名 : Pseudocheirus peregrinus
英名 : Common Ringtail possum



今晩の戦果はフクロムササビ合計12匹、ハイイロリングテイル2匹、フクロギツネ6匹。いやほんとすごい保護区。調査に来ているとはいえ、もう少し真面目な機材で来ればよかった。公式な学術目的でしか立ち入り許可は下りないけれども。

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