サイトアイコン 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

Twitch コシジロウズラシギ(740種め)後編

コシジロウズラシギ
写真では明るく見えるけど、時刻もとうとう夜の20時ごろとなりこんな時間まで珍鳥を探しているアホは私と、コシジロウズラシギを対岸に見つけてくれた現地の若者との二人だけになった。私は4000kmの彼方から日帰りで来ているので殺気だっているのは当然だけど、この地元の若者も相当ヤバいやつだな。初認から2週間経っているから地元だったらもう何回か見てるんでしょう?

二人とも畔に座って微動だにしないので、コシジロウズラシギも安心して比較的近くで活動するようになった。といってもトウネンサイズの小鳥なのでなお小さいけど。

トウネンから背後から接触し、びっくりして飛び立とうとしたコシジロウズラシギの図。

ウズラシギっぽさはほとんどなく、普通にトウネン一族に見える。

20時を過ぎようやく太陽が沈みかける夏のメルボルン。適度に暖色の光があたり、水面に鏡写しになったコシジロウズラシギ。ようやく満足した。

周囲にいる野鳥はこれまでほぼ無視していた。ロウバシガンが夕涼みに出てきていたし

近年ケアンズにはすっかりこなくなったワキアカチドリなどもレンズを向ける心のゆとりがようやく戻ってきたよ。

最後にもう一枚だけコシジロウズラシギを。アラスカから南米に向かうはずがルートを間違えてオーストラリアに飛んできたたった50gの生命。10000キロ以上を自力で飛んできた50gの生き物。もし、本当に奇跡的にまた会うことがあればその時までお互いに壮健であれ。

オーストラリアを代表する探鳥地であるメルボルン西部の大湿地帯。ここは半官半民の企業の所有地であり、月に一回メルボルンで開催される安全講習会を受け合格者は保証金を払えば鍵を入手でき無料で自由に探鳥できる。かつては探鳥できたダーウィン浄水場、マウントアイザ浄水場、アリススプリングス浄水場などが次々に立ち入り禁止となっていく中、奇跡のような土地だ。州単位で最も野鳥の種類が多いのはケアンズのあるクィーンズランド州だと思っている人が多いけど、実はこの小さなビクトリア州であり、その最大の貢献者と見られているのがこの湿地帯だ。ここだけはバードウォッチング業界は死守しなければならない。火災警報が出ているのに立ち入るといったルール違反を絶対にやめなければいけない。20億で買い取れと言われたら業界で即買い取らないといけない。

私は20:45にここを出発し、給油をして空港にレンタカーを返却したのが22:30。保安検査前のゾーンには一つも店舗のない第4ターミナルは無視し、第三ターミナルで24時間やっているビストロの最奥にテーブルを確保し真夜中の1時半ごろまでノートパソコンで仕事をしていた。行かなかったけど、第二ターミナルには無料シャワーもある。その後3時間ほど席で仮眠をとらせてもらい、四時半に起床して第4ターミナルへ戻り、6時のフライトでメルボルンを離陸しケアンズに戻ってきた。

まあ0泊2日というやつだ。あわよくば日帰りでというのは無理だったけど、私のTwitch無敗記録はさらに伸びた(大陸のどこかに出現した1羽の珍鳥を見るため飛行機に乗って基本日帰りで駆けつける弾丸旅行のこと)。今回のコシジロウズラシギで740種。過去記事に興味がある人はこのホームページの右上の検索窓にtwitchと入力して進んでみて欲しい。

『片道数千キロも移動してなんで日帰りするんですか?せめて2−3日いたらいいのに』とよく言われるのだけど、私はオーストラリアの野鳥のこと以外に基本的にこの世の中に興味がないし、オーストラリアの野鳥はあと5種類程度を残してもう全部何回も何回も見てるからもういいんですよ。メルボルンも11回目でした。

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