Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

【28パロット】パース探鳥記3

アカミミダレミツスイ

パース市内での陸の鳥達。オーストラリア南部に来ると目立つ、というか耳につくしわがれ声のミミダレミツスイグループのアカミミダレミツスイ。




ケアンズ周辺にアカビタイムジオウムが分布していない事になっているのに実際少数が存在するように、パース市内でも単独のアカビタイムジオウムをみた。よく似たヒメテンジクバタンもパース市内にはいないはずだけどガソリンスタンドや酒場で飼育されているのを見かけこれらがいつ篭抜けしてもおかしくないと思った。


ウタミツスイの大きな声が響く。
今回はオーストラリア南西部の固有種よりもできるだけインコやオウムを見ようと言う方針で、リストに上がっていたマキエゴシキインコのオーストラリア南西部固有亜種semitorquatus。食事に懸命で全然逃げない。

この亜種semitorquatusの外見上の特徴は体が大きく、額に細く赤い模様がありお腹の下半分は黄緑。彼らは英語でTwenty-eight Parrot(28パロット)と呼ばれていて、それは彼らが驚いて飛び去る時に「Twenty-eight 、Twenty-eight 、Twenty-eight 」(28,28,28….)と鳴きながら飛んでいく事に由来している。


この28(トゥエンティエイト)の話はおもしろいので一般人の旅行記や動物園訪問記などでもよく写真とともに出ているのを見るが、あいにくその多くはこの亜種semitorquatusTwenty-eight Parrot(28パロット)ではなくて…


←この亜種zonarius(Port Lincoln Parrot)だが。額の赤い部分が無く、お腹の下半分が黄緑ではなく黄色そのものところが違う。和名ではどちらの亜種もマキエゴシキインコなので、一般の人達に誤解を招く。さらに図鑑によってはミドリマキエインココダイマキエインコもすべてマキエゴシキインコの亜種とされている事もある。しかしこうしてみるといつのまにか全四亜種の写真があるんだな。




あいかわらず水辺にはコクチョウやカモ達がうろうろし、道路標識になるほどだった。


パース周辺にだけ定着している移入種のワライバト。ほほほほほほ♪、と鳴く。


再びマキエゴシキインコのオーストラリア南西部固有亜semitorquatus
「Twenty-eight 、Twenty-eight 、Twenty-eight ….」と飛び去っていく声は耳に残り、旅行中たびたび私はマネしていた。

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