Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

アイアンレンジ旅行記ー1日目ーレイクフィールドへ

10日分のギアを車に積み込む。
何しろ飲料水から持参するような場所だし、大型のカメラやスポットライト、レンズやバッテリー各種などで1gでも軽く、という登山をやっていた私的にはとんでもない量の荷物に見える。しかし!いや、それはまた今度書こう。手間取って約束の時間に遅れつつchiemomoさん邸を経由しとりあえず二人分の荷物を積み込んだ図。特に打ち合わせはしてないのでツールなどを共有すればもっと減ったでしょう。
荷物満載


んん?

天気は晴朗。通勤ラッシュを横目に見ながら反対車線を駆け抜ける。キュランダを通りマリーバを抜け、マウントモロイを過ぎ快調に100kmで走る。この辺りはまだプライベートでも仕事でも地元と言っていい。

ケアンズを出て4時間程でレイクランドという小さな村に着く。特に何もないとこだが私は昔々3ヶ月程住み込みで働いていた事がありとても懐かしい所で、今でも知り合いが何人かいる。
8年前。週に1便のバスに揺られて昔レイクランドまでやって来て、郵便や新聞は週に一回だけ、お店は村に雑貨やとガソリンスタンドの二軒、公衆電話が一個、テレビもラジオも無く。村は時々野ブタの群れに襲われて、たいまつとナタを持って迎撃したり。測道には普通にクロコダイルが寝てたり。ある日、小高い丘に登ってみて360度の地平線を見た時「この世の果てまで来てしまった」と思ったものだ。あれから時が流れ、この国に永住する事になり、ピカピカの車を飛ばしてくるとたった4時間でこれてしまう事に驚いた。記憶の中のレイクランドは、もっと遥か彼方の辺境にあった。(実際、ケアンズとレイクランドとの間が舗装道路に変わったのは3年前らしい。そうだよなぁ)

まだあった!この小屋に住んでた。2畳半に二人。食事は全て外で自炊。
レイクランドキャンプ場に併設するショップでアイスコーヒーとソーセージロールで軽くランチにする。オーストラリアでアイスコーヒーというとパフェみたいなのが出てくるのは有名な話だけどレイクランドではやや日本的な味なのは変わっていない。
レイクランドからは運転をchiemomoさんと交替。目的のアイアンレンジ国立公園まではケアンズから1日ではたどり着かないので、レイクフィールド国立公園を目指して更に北上を続ける。
【続く】

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