Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

マリーラグーンや宿周辺等:カンガルー島旅行記

カンガルー島のハリモグラ
黄色いハリモグラ。見て、このパンキーな様を。これが見たかったんだ。カンガルー島にいるハリモグラは黄色い。繁殖期には一匹のメスを沢山のオスが追いかける「ザ・ハリモグラ・トレイン」というのが見られるそうだ。そんなのがいつか見られたらいいなぁ。

午前中、シールベイのアシカに大興奮した後は特に計画はなかったのでレンジャーに動物探しポイントを相談してみたら、マリーラグーンという所を薦められた。で、行ってみたんだけど


なんにもいなかった(レンジャーに勧められて訪れた場所の通算成績は1勝14敗、最近はギャグで尋ねている)。オーストラリアではレンジャーは熱心な動物自然好きがなる仕事では決してなく、過疎地方の貴重な仕事として地元の兄ちゃん姉ちゃんが無関心にやっているというケースが多い。「ここはWader(涉禽類)とかいるの?」とレンジャーに尋ねて「涉禽類ってなんスかぁ」と言われた友人も居るし、私もユンゲラ国立公園で「ユンゲラミツスイの最近の目撃情報を下さい」と尋ねて行ったら「それは何ですか」と聞き返されたこともある。至宝ユンゲラミツスイも知らないユンゲラ国立公園のレンジャーはレンジャーといわず単に「労働者」と名乗るといい。昔「オオハナインコはどこで見られますか」と聞いたときも、レンジャーは一生懸命考えた末に「峠にて遠くをずっと見張っていたらいつかはインコが空を飛んでいくのが見えるんじゃないだろうか」という超絶回答をした。空を眺めていればいつの日か会えるであろうと。そうか、その発想はなかったわ。

マリーラグーン景色は凄いんだけどね、なんかもう地球じゃないみたいだった。風景写真?いや、この時は望遠レンズしか持っていかなかったのでないです。。



さっさと引き上げて、また宿先であるカンガルーアイランドウィルダネスリトリートの裏道を歩いてみる。

と、あり塚を襲うハリモグラを発見!正面顔がこのページ一枚目の写真。いやあ、なんか色だけじゃなくて体格もケアンズで見ているハリモグラとは違うなあ。

また、薮の中で何か食べてるダマヤブワラビーにも再会できた。この子もかわいいね。

どんどんと暗くなって来たので足早に宿へ向かう。
もう明日にはカンガルー島ともお別れか。
いろんな動物に出会った。

充実すればする程に終わるのが怖くなる。


夕陽を浴びながらネグラ入りするモモイロインコを見上げながら、しんみりと宿へと一人、森の中を歩いた。
(次回最終回です)

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