Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

フリンダースチェイス国立公園:カンガルー島旅行記

カンガルー

(三日目午前中)
アドミラルアーチやリマーカブルロックを後にして、フリンダースチェイス国立公園管理事務所まで引き返す。朝、パスを買いにきたけど閉まっていたので通り過ぎた所だ。事前情報では、事務所の周りに生き物が色々見られるというので期待して車を降りると、ちょっと困った顔のカンガルーアイランドカンガルーがこっちを見てた。腕が黒い。


 管理事務所ではパスの販売の他、様々な展示や物産の販売、カフェもあってかなりのものだ。駐在のレンジャーに動物情報を尋ねるとペンギン等のメジャーな生き物に関してはいろいろ見られる場所等相談に乗ってくれるけど、テリクロオウムは?サザナミスズメは?とすこしマニアな所に踏み込むとわからないようだった。カンガルー島名物の一つ、希少なリグリアン蜂のハチミツを買った(後で食べたら美味しかったのでもう少し買っておけば良かった)遅ればせながら一日$13.5するパスを買い、トーストサンドイッチで軽く食事を済ませた後周辺のフリンダースチェイス国立公園を歩いてみる。

外に出て見るとさっきの子がまだいたのでいろいろポーズをとってもらった。なかなかセクシーである(♂かもしれないけど…)。少し茂みに入っていて安心しているのか、近くを人が通っても知らん顔でゴロゴロしてた。他にも2?3頭が周辺でのんびり休んでいた。

倒木の上を、複雑な模様を持つホウセキドリがぴょんぴょんしてた。どうも縄張りらしく飛んでいっても暫く待っているとすぐ戻ってくる。ケアンズ周辺でも見られる鳥だけど、数メートルの距離でまじまじと長時間見られたのは初めてだと思う。それにしても、35mm換算で620mm相当の望遠を手持ちで撮れてしまうニコンの AFS VR 300mm F2.8を改めて褒め讃えたい。

おしゃれさん。

更に、トゲハシムシクイやアカミミダレミツスイ、ルリオーストラリアムシクイ(♀)などもこの付近で見られた。粘ればまだまだ出そうで、キャッチコピーの通り「フェンスのない動物園」のようだ。


頭上を何か派手なものが飛んでいったので追っていくと、アカクサインコがいた。これはケアンズでも高原の方で見る鳥だけど、随分大きく感じた。昨日であったアデレードアカクサインコの方が可愛い。

情報通り、管理事務所付近にはロウバシガンが多数確認できた。このあたりにはいろいろいて面白い。半日程度はあっという間に過ぎてしまいそうなので、予定していたハイキングコースへ進む。いろいろコースはあったけど、一番短いコース(管理事務所裏手から出発して管理事務所正面に戻ってくる環状コース:大体45分)をとりあえず進んでみる。

時折吹き付ける強い風で頭上の葉がすてきな音を立てる。乾燥した、日当りのいい素敵な森だ。夏の信州の高原を思わせる。(ただ、ハイキングコースでは生き物はほとんど見かけなかった)
※カンガルー島の旅行記はこれ以外にも全部で17ページあります。見出し一覧はこちらです。(新しいものが上に来るようになっています)

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