Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ゴミの山-アイアンレンジ探鳥記

ゴミの山以前も書いたけど、アイアンレンジ国立公園沿岸部のゴミの量は相当なものでゴミを踏まないように歩くには注意が必要なくらいだ。ケアンズからオフロードを1000kmも走って分け入ったこういった奥地で目にする一面のゴミは、特別ナチュラリストでなくてもまともな神経の持ち主であれば憤る筈だが。
 今年は写真のように所々で集められたゴミ山を目にした。これは、見かねたキャンパーがせめてレンジャーが持ち帰り易いように集めたものである。


私は車も小さいので”毎日1つゴミを拾って帰る”を遠征時の習慣にしているが中には車に写真のような大量のゴミを積み、はるばる文明社会まで1000km以上を持ち帰ってくれるような偉い人もいると思う。しかし、恥ずべき事にアイアンレンジのゴミの量はそういった人が数十人居た程度ではどうしようもない程の量に達している。
ただ、今回漏斗を持って来るのを忘れガソリンの移し替えに困りそうになった時は10mも歩かないうちにいくらでもペットボトルや洗剤のボトル、エンジンオイルのボトル落ちていたので適当なものを拾い、ナイフで加工して漏斗になった事は感謝する。


キャンプ時のゴミの持ち帰りに役立つ方法を1つ紹介。
写真のような大型ミネラルウォーターは使い切ったら自宅に持ち帰るまで巨大なゴミになるが、ナイフなどで上部をくり抜きその中にその他ゴミを詰めていくようにすると持ち易く、レジ袋のように破れたりせず、多少水気があるものや尖ったものも躊躇なく詰めていける優秀なゴミ箱になる。文明社会に戻ってきたらそのまま捨てればいい。
今年はゴミ拾いをしている人の他にも、マニアではないにしろ自然や動物に関心のあるキャンパーが多かった。そういった同じ世界を見ている人と話す事は楽しい。シドニー郊外でりんご園を営むご夫婦とは今でも交流が続いている。
冬休みまっただ中の2009年に来た際は一触即発でケンカになりそうな、あまりにも違う世界を見ている人々に会う事が多かった。時期によって層が替わる。子供もいなければ勤め人でもないという自由な立場を活かし、これからは常にオフピークを狙って遠征をしようと思う。

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