カメラを取りに車まで戻っている間にこうして奥に入ってしまったが、今回もヤシオウムはよく見えた。大きな冠羽、面白い表情、外見に似合わない甲高い声。ニューギニアにも分布する為に固有種ではないけど、ヤシオウムがこの地域のスターである事は疑いようが無い。
アイアンレンジ国立公園北部の峠。国立公園レンジャーに「ヤシオウムは現在何処で探すのが一番いいかな?」と尋ねたら一生懸命考えた彼が答えた場所がここ。「峠に立ってずっと彼方までを監視していたらそのうちどこかを飛んでいくのが見えるんじゃないか?」と(笑)。鷹の渡りじゃないんだぞ。
何度も書いてきたけどオーストラリアの国立公園レンジャーは何も知りません。だから私も各地でほとんど期待せず冗談で尋ねているだけ(ゴメン)で、これまでの情報の結果は1勝11敗くらい。住み込みで何年も働いている国立公園レンジャーでもこういったレベルなので、オーストラリアで自然観察を自力でしてみようと考えている人、(現地で情報を集めればいい)は甘過ぎ。全然役に立たない。自然観察マニアが頼れるのは自然観察マニアだけ。
峠に立って彼方を見ていても、永遠にこういう距離でヤシオウムは見られないであろう。せっかくなので少し滞在したが、1km以上彼方をオオハナインコが飛んでいったのが見えただけで、これ以上は嫌がらせのようになってしまいかねないのでやめた。
昨年何かと話題だったシラボシリュウキュウガモ。
ケアンズ周辺でおなじみのイリエワニではなくオーストラリアワニがビラボンに4匹浮いていた。ケープヨーク中部は彼らの分布域ぎりぎり。これは幸運だった。