Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

アイアンレンジ旅行記ー7-8日目 (完)

タープもフライシートもなしで、星空と生き物が立てる音を楽しんだはいいけど明け方ずいぶん寒くて寝袋のなかでみの虫になってやり過ごした。そうか、アイアンレンジはやはりここ(レイクフィールド)より随分暖かかったんだ。すがすがしい、というにはちょっと寒い。夜露がびっしりだ。
今日も朝から探鳥。


ハナジロナキサンショウクイ。

群れで飛び回るキバタンかと思いきや、分布図ではいないはずのアカビタイムジオウムだった!ちょっと遠かった。

すばらしい眺め。

この旅ですっかりおなじみとなったゴアナ。舌を出した。先割れなんだ。

しかし、レイクフィールドでの注目株、コモンチョウ、アカオオタカ、キビタイヒスイインコには今回手も脚も出ず。。。アイアンレンジではまずまずの成果があったんだけどうーん何でだろう。
明日にはケアンズへ向けて出発する予定なので、最後の晩という事なのかchiemomoさんが控えめにたき火を始めた。あまり人が入っていないキャンプエリアなので少し歩くと手頃な薪がごろごろ落ちている。せっせと世話をしたら凄い大きさの火になってしまった。

虫も。フクロウも。
カエルもコウモリも。
いろいろな生命が立てる音が耳に入る。誰もいない事はいい事だ。今回つくづく実感したけど、私はフィールドに出て自分以外の誰かがいるのが嫌いである。アイアンレンジのような場所でさえ、誰もいない空間、というのを得るのはなかなか難しかった。ましてや、冬の時期の間ケアンズ周辺のキャンプ場は手を伸ばせば隣のテントにあたり、張り綱同士が絡まる程混雑していると言う。そんな中で、発電機を回しテレビでラグビーの試合を見て、何十キロもあるBBQグリルでチキンを焼いてビールを飲んでいるキャンパーに問いたいのだが、別に家にいたらいいのでは?オーストラリアでは日本のように自由に山や河原でキャンプが出来ないけど、理由はそこにある。こちらでキャンプと言うと、普段の家での生活をそのまま自然の中に持ってこようとするオージが多いから。私やchiemomoさんがしているような、ほとんど気配がなく自然への負荷を与えない軽量キャンプも、それによって制限されたりお金を取られるのは腹立たしい事だ。総重量でわけるとか、目的別にゾーニングするとか、そうでなければフェアでない。自転車と大型トラックに同じルールを当てはめられてるような感覚。私のテントなんて幅75cm、重量1.8kgしかない。
これからも遠征にはちょこちょこ出かけるだろうし、いずれは一周するつもりだけど今回学んだ事は
 1スクールホリデーの期間中はちびっこで溢れ帰る為に絶対出かけない事
 2同じエリア内でなるべく人気のなさそうなキャンプ場を使う
 3暑い時期は暑い地域へ、寒い時期には寒い所へいくと人が少ない
かな。アイアンレンジ国立公園は手放しで賞賛する旅行記を書きたかったのだけど、あふれるゴミと場違いな人の数でちょっと残念。でもリストも10種類くらい増えたし、キャンプも楽しかったし。さぁ、次はどこに行こうかな。
すばらしい眺め。

車が凄い事になってた。お疲れ様でした。。

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